NHK静岡 時代を映す「キャンプ風景」
- 2023年04月07日
「キャンプ場開き」に「アウトドアブーム」「紙のテント」まで?
NHK静岡放送局に保存されている過去の映像から、時代とともに移り変わるキャンプの風景をまとめました。昭和から平成、そして令和へと受け継がれる静岡のキャンプ場の記憶です。
地元の人でにぎわうキャンプ場開き
最初は昭和62年の賀茂村、いまの西伊豆町の「キャンプ場開き」の様子です。
船の上からの餅まきや、バーベキューなどが行われました。
村の観光協会が毎年春ごろに行っていて、地元の人たちがたくさん集まったそうです。
一方こちらは、伊豆市の山の中。ここでも「キャンプ場開き」が行われていました。
子どもたちが楽しんでいるのは笹舟。身近な自然と触れ合えるキャンプ場の良さは、今も昔も変わらないですね。
子どもたちのわんぱくキャンプ!
昭和62年の夏、子どもたちがキャンプをしていたのは静岡市にある「登呂遺跡」。
昔の道具を使って、弥生時代の生活を体験しました。
「家の中に電気とかがないから、弥生人がこういう生活をしてたなんて考えられない。」
こちらはなんと紙で作ったテント。子どもたちが竹を削って紐で結び、骨組みから作りました。
平成元年に富士川周辺で行われたキャンプの様子です。
アウトドアブームが到来
いまから32年前の映像です。
海水浴を楽しみながら、その場でテントを張ってキャンプをするのが人気でした。
アウトドアブームに火が付いた1990年代。
週末は家族や仲間たちと自然の中で過ごす人たちでにぎわいました。
このキャンプ場では野菜や果物、海産物などの販売も行われたようです。梅干しまで売っていました!
「みんなバーっときちゃう。夏だけ25日間フル稼働です。」
車を持つ人が増えるとともに、人気が高まったのが「オートキャンプ」です。
車のすぐ横に大きなテントを張って、バーベキューをする家族。荷物の出し入れも楽ですよね。
当時のキャンピングカーの映像も残されていました。
平成6年のオートキャンプ人口は1459万人。日本人の10人に1人が経験していたことになります。
いま再び キャンプ人気が高まる
アウトドアブームから、およそ30年が経ったいま。再びキャンプを楽しむ人たちが増えています。
豊かな自然の中で過ごす、ひとりひとりの特別な時間。
いつの時代も変わらない価値がそこにはありました。
富士山がすぐそばにあったり、海で泳ぎながらキャンプができたり、静岡の自然の豊かさがかけがえのないものであることを実感しますね。
映像シリーズ「しずキャン」の過去の動画はコチラ