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静岡湖西市 新人ゆるキャラ"うなぽん”に会ってきました!

~うなぎ?パンダ? 進化中!~
  • 2022年12月28日

たまには明るい話題がないかしら。そんなあなたを癒やしてくれる“かも”しれない新人の登場です。ひょっとしたら“推し”てるうちに湖西市に詳しくなっちゃう!?(記者 牧本真由美)

はじめまして!

湖西市担当記者の私、11月22日に、市の記者会見に出席しました。 市政50年を記念して作られることになった新キャラクターの発表を取材するためです。

いつもと会見場の雰囲気が違います。席に着くなり、市役所のアラフィフ世代の男性職員が「とにかくかわいいんですよ」と目を細くほおを緩めて予告してくれました。

「どうぞ!」のかけ声で、会見場に入ってきたのは、

ふっくら体型のパンダ???。よいしょっ、よいしょっ、と声をかけたくなるような、前に一歩、横に一歩のよちよち歩き。新聞社の年配男性記者からも笑い声が。

この子、この日に初めて名前をもらいました。

「うなぽん」です。

この名前は、市民などからの応募3366通の中から選ばれました。応募が多かった名前をもとに街頭アンケートをとるなどして決まりました。

由来は、

浜名湖から「ぽんっ!」と出てきて、いろんなところに「ぽんぽん」出現する「うなぎ」だから「うなぽん」

もう1つ、市いわく、

自己紹介の時に「うなぱん」と書こうとして、本人が書き間違えて「うなぽん」と書き間違えたという説もあるそうです。

ちなみに「うなぱん」は、応募が一番多かった名前です。でも商標登録などの関係で審査から外れてしまったので、市は民意を尊重したいと由来に織り込んでみたのでしょうか。

さて「うなぽん」いう名前。

本人も気に入ったようで、市長にチューリップ型の名札を付けてもらって、はいっポーズ。この時にとっさにとったポーズが“かわいい”と言われ、そのまま決めのポーズになりました。

どんなキャラ?

「うなぽん」は、浜名湖に住む「うなぎ」だそうです。

みんなと仲良くなりたくて、人気者のパンダの着ぐるみを着て上陸してきたばかり。人間でいうと、3歳くらいとのこと。

よくみると、背中のファスナーから、青いくねっとしたものが?これ、尻尾、いや、尾びれが出ちゃっている、そうです。おちゃめですね。ただ、まだ生態(性格)はよくわかっていません。声は出ませんが、ボードを使ったりして日本語を話すことはあるそうです。

うなぽんお世話係に任命された市の職員は「まだ地上に出てきたばかりなので、うなぽん自身がこれから色々学んでいくうちに、私たちもうなぽんがどういう子なのか分かってくると思います」とのことでした。

なるほど、です。

地元漫画家の力作


デザインしたのは、地元在住の漫画家、稲空穂さん

 

稲空穂さん(代表作『特別じゃない日』シリーズ・実業之日本社)

稲さんに誕生秘話を尋ねると、突然変異で白黒のまだら模様になった「うなぎ」、いわゆる「パンダウナギ」をモチーフにしたそうです。

そしてSNSの時代、なんと言っても大切なのは“映え”。うなぎ部分を青色にしたのですが、浜名湖の青色にも映えるようにと、白色・オレンジ色で包んだということです。

稲空穂さん「うなぽんが来るからイベントに行こう!というきっかけになるような、地域の人気者に育って欲しいです」

何するの?

うなぽんの仕事は、湖西市を広くPRして、湖西市を好きな人を増やすこと。というのは、湖西市は有名な浜名湖のほとりにあるのですが、正直、隣の浜松市に隠れがちです。

“浜名湖は浜松市にある”と思っている人が多いと思います。それも正解です。でも、実は、浜名湖の30%は湖西市なんです!

なので、うなぽんで注目してもらって、いつの日か「浜名湖といえば湖西市!」となることを目指そうと、うなぽんはたくらんでいます

もう働いています
 

うなぽんの最初の仕事は、うなぽんファンを増やすこと。浜名湖から上陸したその日から、SNSを始めています。

ツイートを始めてからわずか4日でフォロワーは500を超えました。まだ日本語に不慣れなので、ひらがなオンリーです。ミニうなぽんが旅をしたり仮装したりしながら、市の農産物をアピールしたりイベントを紹介したり。

それだけではありません。うなぽんのプライベートにも注目が集まっています。はじめてのクリスマスツリー、人間が夢中になっているサッカー体験。

なんと、お風呂シーンも公開しちゃいました。

「可愛い・・全国的に人気が出る予感」「うなぽんのお家かわいい」「うなぽんが見てる電車に乗ってみたいよ」(うなぽん公式ツイッターコメント)

うなぽんが初めて見る人間界や湖西のまちなど、素朴な感動にほっこりさせられる人が多いようです。

会いに行ってきました

12月10日、市内で開かれたイベント「青少年の科学体験」にうなぽんが登場すると聞いて、さっそく伺いました。

 

青少年の科学体験@湖西市アメニティプラザ

うなぽんが現れると、、、子どもたちが顔をなでたり手を繋いでみたり一緒に写真を撮ってみたり。

「丸くてかわいい」「よちよち歩きがかわいい」「手の動きがかわいい」

「うなぽん好き?」と尋ねてみると、子どもたちは「好き!かわいい!」の連呼。すでに大人気です。

うなぽんお世話係の市の職員は、正直、業務が増え休日出勤も増えているといいますが、「子どもたちがうなぽんを通じて湖西をより好きになってくれると嬉しい」と笑顔でした。

先輩!

そんな中で、ちょっと寂しい思いをしているかも知れないのが、、、
先代の湖西市のキャラクター“コーちゃん”。平成4年に作られました。

体型的に着ぐるみになることができず、2次元の世界にとどまりました。

イベントで、浜松市長の隣に家康くん、磐田市長の隣にしっぺいが並んでも、湖西市長の隣に、コーちゃんは並ぶことができませんでした。でも、市長はもちろん市の職員たちも、コーちゃんを大事にしたいと考えています。

うなぽんも「先輩に教えてもらわなきゃ」と気を遣っています。

コーちゃんは、書類上などで湖西市の公的マークの役割を担って、うなぽんは現場に行って湖西市を市内外に発信。2次元と3次元で住み分けて、それぞれで活躍してもらうそうです。

これからが本番!

来年には、浜松市の家康くん磐田市のしっぺいにあいさつに行って仕事のアドバイスをもらおうと考えています。

ゆるキャラはブームでたくさん作られて、その後、放置されているケースもあります。かつてのNHK取材で、大阪府には庁内に計30を超えるゆるキャラがいたというニュースもありました。作ったからには、きちんと活躍してもらうことが大切です。

湖西市は、いまさらゆるキャラなんて!という批判が来ないか心配していたそうですが、そういう声はなかったそうです。ただ、大きなブームが去ったあとの登場、後出しだからこそ、ちまたにあふれるゆるキャラとどう差別化していくのか、うなぽんの成長に期待がかかります!

最初の一歩は上々です。このあと“みんなと仲良くなりたい”うなぽんが、市内外の人とどうやって仲良くなって、「浜名湖と言えば湖西市!」に繋げていくのか。かわいいだけじゃない実力を楽しみに見守りたいです!

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