"仙台最後の屋台"について調べてほしい!

今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!

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どんな屋台なの?

その屋台は、仙台駅から徒歩5分の青葉通沿いにありました。

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午後6時前。中にお邪魔してみると...

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温かいおでんやラーメンを囲んで、とても賑わっていました!

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「雰囲気いい、ほかにないもん」
「今日初めてなの?」
「初めてです!」

客層も幅広く、常連の人から初めて来たという人までさまざま。
店内はお客さん同士の会話も多く、和気あいあいとしていました。

営業は春と秋のみ。
雨や雪の日を避けて、週に2回ほど不定期にお店を開いています。
多少混んでいても、みなさん席を詰めながら利用されているそうです。

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屋台の歴史

店主の内田 菊治さん。
60年間、夫婦で屋台を切り盛りしてきたそうです。

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内田さん
「70年は働ける。定年がなければ。」

世代を越えて愛される内田さんの屋台。
実は、仙台で最後の1軒なのだそうです。


仙台の屋台は戦後、空襲の爪痕が残る中、手軽な商売として広がりました。
昭和30年代には、80軒もの屋台がしのぎを削っていたそうです。

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ふるさと大分県から仕事を求めて仙台に来た内田さん。
ふらりと訪れた屋台の店主から、思わぬ言葉をかけられたといいます。

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内田さん
「『この屋台だれか買ってくれないかなぁ。』と。
じゃ、俺買うからって。」

思いを受け継ぎ、内田さんは昭和39年に仙台に移り住んで屋台を始めました。
その翌年、宮城県は道路管理や食品衛生を徹底するために、新たな屋台の出店を許可しないとする通達を出しました。

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これを機に屋台は減り続け、10年ほど前からは内田さんの屋台だけになったのです。

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調査員
「1軒だけになった今、思うことはありますか?」
内田さん
「寂しいよね。
(1軒になるのが)こんなに早く来るとも思わなかったしね。」


準備の様子を見せてもらった!

仙台最後の屋台を守る内田さん。
その仕込みの様子を見せていただきました。

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調査員
「これが一番?」
内田さん
「ヒット商品。」

大分のしょうゆを使って作っているのは、ゴボウを豚肉で巻いた自慢の1品、「八幡巻(やはたまき)」。
これを屋台で煮込んで、さらに味をしみ込ませるそうです。

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おいしそうな映像に、岩岩コンビ、もん絶です...!笑


仕込みが終わったら、次は屋台の準備です。

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内田さん
「見てくれる?」
調査員
「重いですねこれ...!」


屋台を引いたバイクは、青葉通へ。

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到着したら、まず座席を用意して...

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調理環境を整えて...

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1時間かけて屋台が完成しました。

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内田さん
「(場所は)60年変わらない。
(準備だけで)暑い!」

開店準備だけでもかなりの重労働です...!


愛し、愛される屋台

この日の営業が始まると、お客さんが次々と入ってきました。

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「今日もやってるって知って、もうすぐ来よう!と思って。
この店がこの場所にあるのを見ると嬉しいですよね。」

時代は変わっても、内田さんの屋台はいつまでも変わりません。

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内田さん
「誰かに60年もたれかかって生きてきたような人生だろうね。私一人の人生なんかじゃない。
みんなとこう、話しながら生きていくのが一番楽しいんだなぁ。
『あぁ、生きてるんだな』って証なのかな。
(屋台を)自分ではやめたくないし、やれる間はやった方が楽しい。」


60年間人々に寄り添い、寄り添われながら地道に続けてきた屋台は、いつしか仙台の愛される大切な風景のひとつとなりました。


安藤のひとこと。

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安藤さん
「60年変わらない場所で開いてきたからこそ、この場所でしか生まれない会話や出会いがたくさんあったんだろうなと感じます。
内田さんやこの場所に集まる方々のあたたかい"まなざし"が、仙台にひとつのかけがえのないその風景を生み出してきたんだなと感じました。」





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