復興を願う「河津桜」
南三陸町のキャンプ場には、東日本大震災からの復興を願って植えられた河津桜があります。3月下旬に取材に訪れた際には、多くの花が見ごろを迎え、訪れた人たちを楽しませていました。
南三陸町の「神割崎キャンプ場」に植えられた早咲きの桜、河津桜です。敷地のテントサイトなどに、100本を超える河津桜が植えられています。
これらは、静岡県三島市の住民などのグループが、震災からの復興を願って宮城県や岩手県の被災地に植えたものです。現在も、木の手入れや植樹作業をボランティアで続けており、ことしも3月にキャンプ場を訪れたということです。
キャンプに訪れた人たちは、青空のもと桜の近くにテントを張り、海や桜を眺めたり、バーベキューをしたりと、ゆったりと過ごしていました。
仙台市から日帰りキャンプに訪れた女性 「海も桜もきれいで、絶景だなと思いながらキャンプしています。今まで寒かった分、桜を見て春だなと思っています」 |
キャンプ場職員 及川渉さん 「ことしも海をバックにきれいに咲いていると思います。(桜の木が)新たな南三陸町の魅力やキャンプ場の楽しみ方として定着していけば良いと思います」 |
復興への願いが込められた河津桜。私も撮影をしながら、三陸の海とマッチした花の美しさに、とても癒やされました。及川さんは「春は桜、秋は紅葉など、季節ごとに魅力があるので、定期的に訪れてほしい」と話していました。
【取材:太田直希カメラマン】
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