プロ野球・楽天 きょう新球場エスコンフィールド北海道でいよいよ開幕!

WBC=ワールドベースボールクラシックで日本が世界一を達成し、
日本全体の野球熱がまだ冷めやらぬ中、プロ野球がきょう開幕する。
2013年以来のパ・リーグ優勝、日本一を目指す東北楽天ゴールデンイーグルスは、
新球場として話題の“エスコンフィールド北海道”で、日本ハムファイターズとの初陣に挑む。
開幕戦の先発に指名されたのは、11年ぶりとなる田中将大。
注目を集めるこの一戦の見どころをたっぷり紹介する。

(仙台放送局/黒住駿アナウンサー)

 

大リーグをイメージさせる日本ハムの新球場・エスコンフィールド北海道

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楽天イーグルスは、今季の初戦を特別な形で迎える。
多くの野球ファンの期待を集める日本ハムの新球場=「エスコンフィールド北海道」での、
初めての公式戦。
さらに開幕日が他チームより1日早い木曜日に設定され、
この試合のみが行われるというメモリアルな一戦だ。

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開幕前日の取材で新球場に入ると、グラウンドの近くでは天然芝の香りが。
間近に見るプレーの迫力を感じたり、ブルペン(登板前の投球練習場)をすぐそばで見ることが出来るなど、野球を楽しむ要素がぎっしり詰まっていた。
特徴的な三角屋根や、センターのバックスクリーン奥にあるガラスの壁など解放感も気持ちいい。(ガラスの壁の高さは最大70メートル)
また、球場内には“横丁”と呼ばれるゾーンもあり、一息ついて飲食するスペースも整っていて、
どんな人にも楽しめる環境が作り上げられていた。

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11年ぶりの開幕投手に指名!田中将大投手

新球場での初戦。
開幕投手に指名されたのが、日本球界復帰3年目を迎える田中将大投手だ。
田中投手自身、日本球界では11年ぶりの開幕投手を務める。
その時(=2012年開幕戦)は、6回5失点でロッテを相手に敗戦投手となった。
時を経て再び大役に指名された田中投手の好投に期待が高まる。

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田中投手自身はきのうの取材で、
「WBCでプロ野球が盛り上がる中で、開幕戦に挑めるのは選手としても喜びがある。
キャンプインの2/1に開幕投手と伝えてもらい、いろいろと試してきた中で良い形で投げられている。
自分自身の投球が楽しみだし、シーズンの一発目という意味で大事なゲーム。
あとはやるだけ」と話した。

田中投手は、これまで日米通算190勝を積み重ねてきた。
大台の200勝へ、あと10勝。
開幕戦で幸先よくスタートして個人の記録が近づけば、チームの開幕ダッシュにも繋がる。
ベテランの開幕戦の投球に注目だ。

 

オープン戦好調の新外国人 打順はどう組む?

ここ数年、イーグルスは長打力に悩まされてきた。
特に新外国人選手がシーズンの早い段階で負傷離脱するケースが続き、
打線の破壊力に課題が残った。
その中で今季の開幕前は、明るい光が見えた。
新外国人でメジャーのナショナルズから加入したマイケル・フランコ選手が、
オープン戦の18試合で4本のホームランを放った。
メジャーでも通算130本のホームランを記録した実績を持つスラッガーだけに、
長打力を担う主砲としての活躍が期待される。

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その他、昨季キャリアハイの打率.271の辰己選手は、オープン戦全20試合のうち16戦で1番起用。
トップバッター定着を狙う。
また、昨季4番を担った島内選手は開幕前の実戦で2番~5番を打ち、打順の模索が続いた。
開幕戦の打順をどう組むのか、とても楽しみだ。

高まる野球熱の中で、さらにファンの注目を集める新球場での初戦。
イーグルスの今季の初陣に大きく期待したい。

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放送:
プロ野球2023 開幕戦「日本ハム」vs.「楽天」
NHK BS1 後5:39~ エスコンフィールド北海道から生中継

(NHK仙台アナウンサー・黒住駿)