手話で楽しむ! 手話ニュースキャスター 仙台"大集合!"
手話で楽しむイベントを仙台放送局で開催しました。
題して「NHK手話ニュースキャスター ファンミーティングin仙台」
NHKの手話ニュースキャスター12人のうち、なんと6人が仙台局に集まりました。
開催したのは1月15日(土)。
およそ100人の観客が集まりました。多くが聴覚障害のある方々です。
イベントは全編、手話で展開しました。
聴者の方も楽しめるよう、手話通訳の方に音声を付けてもらいました。
みんなで一緒に手話を味わいたいと、中には手話のみの演目も設けました。
午後2時。開演です!
出演者全員が登壇し、会場のみなさんに手話で挨拶しました。
最初の演目は、木村晴美キャスターの「手話ニュース メイキング物語」です。
木村キャスターが、自宅を出発し、渋谷のNHKに到着。
メイクなどを経て、手話ニュースの放送に臨むまでを写真を交えて紹介しました。
会場のNHK手話ニュースファンは、まるで自分が手話キャスターになったかのよう。
みなさん、楽しんでいました。
続いては、小野広祐キャスターと板鼻英二キャスターの「トークショー」でした。
このコーナーでは、「NHK手話ニュース」で放送され、SNSで話題になったシーンなどを紹介しました。「今年の漢字は『金』」のニュースで小野キャスターが「ピコ太郎」さんのPPAPを熱演した回や、板鼻キャスターが「新語・流行語大賞候補」のニュースで「NiziU」やお笑いコンビ「ぺこぱ」の決めセリフ「時を戻そう」を表現した回。それに那須英彰キャスターが単行本の最終巻が発売されたニュースで「鬼滅の刃」を紹介した回などです。実際に、本人が舞台上でシーンを再現すると、客席からは笑い声や歓声が上がっていました。
3つ目の演目は、「三びきのやぎのがらがらどん」
戸田康之キャスターが情感あふれる手話で物語を伝えていきます。それに合わせて、司会をつとめた仙台局の岩間瞳キャスターが朗読しました。観客のみなさんは豊かな手話表現をじっくりと堪能しているようでした。
4つ目は、那須キャスターによる一人芝居「戦艦大和の最期」です。
那須キャスターのまさに大熱演!! 戦艦大和が沖縄に向かう途中、アメリカ軍の攻撃を受け、沈んでいくまでの様子を、通訳なしで演じました。襲いくる敵機、魚雷、沈んでいく戦艦大和など、情景がありありと浮かんでくるようでした。那須キャスターの息遣いや激しい足踏みの音が響き、観客のみなさんは固唾をのんで見守っていました。終わった後はみなさんで手話の拍手。会場が一体になったように感じました。
続いては、「手話表現教室」。
那須キャスターが先生役、小野寺善子キャスターが生徒役になり、様々な手話表現が飛び交う楽しいコーナーでした。あるカップルがバイクのツーリングデートに出かけ、驚愕の結末を迎えるまでを、那須キャスターがまたまた熱演!那須キャスターの多種多様な手話や、小野寺キャスターが必死に真似し、食らいついていく様子に、会場は大いに盛り上がりました。
6つ目は、キャスター全員による「一生忘れられない出来事」の紹介です。
キャスター1人1人が、これまでの人生で経験した大きな事故や尊敬するキャスターとの思い出、そして笑ってしまうお話を、当時の写真を交えて紹介しました。
そして、最後に観客のみなさんからの質問コーナーを設けました。
観客のみなさんの中から4人が登壇し、手話で、キャスターの選考方法や手話ニュースの歴史など、様々な質問が出て、キャスターが1つ1つていねいに答えていました。
会場には、合成画像の技術を使ってキャスターとの記念撮影できるコーナーも設置しました。
本番前や休憩中、そして終演後に多くの方が撮影をしていました。
観客のみなさんにはアンケートを行い、感想を書いていただきました。
「内容はもちろん、表現する手話はどれも豊かで、内容に引き込まれ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。手話ニュースへの興味・関心だけでなく魅力的な手話・ろう文化を広げていく意味でも、とても良いイベントだと思いました。」
「絵本の読み聞かせ、一人芝居には圧倒されました。皆さんが来仙されたことに感謝します。」
「手話ニュースキャスターの素晴らしい手話に感動!」
ほか、多くのコメントをいただきました。
さて、このイベントの様子の一部は、放送でもご覧いただけます。
○「ろうを生きる 難聴を生きる」(Eテレ/全国)
2月26日(土)・3月5日(土) 午後8時45分~9時
※2週連続・前後編です
手話ニュースキャスターの皆さんがお送りするエンターテインメント、イベントの様子をぜひご覧ください!