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佐賀 上峰町 北欧生まれの木のスポーツ クッブ 飯塚アナ興奮!

NHK佐賀 ニュースただいま佐賀 さがめぐりまるっと20~あなたのまちの応援団 中継
  • 2023年11月17日

木の温もりを感じる、北欧生まれのスポーツ!

お邪魔したのは、上峰町の多目的施設「すぱーく上峰」です。
ここで、来年の国スポに向けて、ちょっと珍しい競技が行われています。

子どもたちも夢中!

そのスポーツは「クッブ(KUBB)」。北欧スウェーデン発祥です。
「クッブ」は、スウェーデン語で「薪(まき)」という意味。
お互いに薪=「木」を投げ合って、的となる相手の「木」を倒していきます。

上峰町では、5年ほど前から、町内のイベントや地元のレクリエーションクラブの活動などで
子どもたちが楽しんでいます。

持つとずっしりとした重みが。ほのかに木の香りも。

使う「道具」はシンプル!的となるのはこうした「角材」、たしかに薪みたいですよね。的に向けて投げるのは「丸い棒」。「木だけ」を使います。

国内の競技人口は約1万人ですが、世界的には歴史のあるスポーツです。北欧のバイキングの
時代にスウェーデンで生まれたと言われています。今でも、毎年、世界大会が行われています。

簡単ルールで誰でも気軽に!

狙うのは、相手コートに立ててある木の的 "クッブ"。

「ルール」もシンプル!コートの広さは、子ども用は6m×4mです。
1チーム最大6人での2チームの対抗戦、分かれて向かい合います。

コートの端には、それぞれ5本ずつ自チームのクッブを置きます。
各チームは1人1本ずつ、順番に丸い棒を投げて、相手陣地のクッブを倒していきます。

コートの真ん中にはひときわ大きな木が

相手のクッブ5本を倒したら、、、コートの真ん中にある、少し大きな木にご注目!

先端は王冠のような形状

「キング」と言います。見た目もギザギザがあって、まさに王冠みたいですよね。
5本倒すと、キングを倒す権利を得られます。最終的にキングを先に倒したチームが勝利です。

木と木がぶつかりあうと、乾いた音が響き渡る。

このスポーツの楽しみは、何といっても「木を倒す快感」。
そして、、、木と木がぶつかりあうときの「音」もいいんです。
「カ~ン」という爽快な音が響きます。

クッブの魅力は?

小学6年生「投げて当たったときが気持ち良いです!スカッとする気分です!」

投げ方に注目!

さらに、投げ方にも特徴が。。。
そうです!「下投げ」でないといけないのです。陸上のリレーの「バトン」のように持ちます。
ということで、体力に関係なく、男性、女性、子どもからご年配の方まで楽しめます。

誰でも楽しめるということで、来年の国スポでは「デモンストレーションスポーツ」として
実施されます。いわゆる正式競技とは別に、気軽に国スポに参加できる機会を設け、
幅広い世代にスポーツに親しんでもらおうと行われます。

飯塚アナウンサー いざ挑戦!

44歳 vs. 中学1年生

誰でもできるということで、私も挑戦!
相手は、子どもたちの中で最も経験がある、中学1年生、愛称「こじじ」くんです。
1対1の対戦形式。先に1本倒した方が勝ちの1本勝負です。

「こじじ」くん1投目

先攻。「こじじ」くん。
う~ん、惜しい!距離感はぴったりでしたが、当たらず。。。

飯塚アナ1投目

後攻。中年代表の私、飯塚。う~ん、こちらも当たらない。。。
やってみると、6m先の的は、結構遠く感じます。

両者なかなか当たらないので。。。

特別ルールで、ちょっと近づいて。。。

う~ん!「こじじ」くん、なかなか当たらない!
これが生中継のプレッシャーなのか!? いつもの調子が出ません。

迎えた、両者あわせて6投目。私にチャンスが巡ってきました!

カ~ン!!!

「カ~ン」という爽快な音!ついに的を倒し、私、飯塚が勝利!

中学生に勝利してドヤ顔の44歳
惜敗の「こじじ」くん

こじじくん「1本も当てられなかったので悔しいです!
      でも、当てたときの達成感は、とても楽しいスポーツです!」

室内用のクッブ

来年の国スポは、上峰町体育センターで行われる予定です。会場が体育館で床が木ということもあり、傷つけないよう、室内用のウレタン製のものを使用します。
もちろんルールは同じで、ずっしりした質感も似ています。

クッブの普及に努めているのが、かみみね町レクリエーション協会の岡 孝二さんです。
放課後などに、子どもたちにも教えています。

子どもたちをやさしい笑顔で見守る岡さん

岡さん「佐賀での国スポは、名称が変わって初めての大会でもあるので頑張りたいです。
    子どもたちはいつも楽しんでクッブをやっています。
    国スポでも、多くの方に楽しんでもらいたいです!」

元気いっぱいの皆さんでした!ありがとうございました!

来年の国スポでは、デモンストレーションスポーツのクッブは、6月に上峰町体育センターで
行われる予定です。参加の申し込みは、来年になってから始まる予定です。
興味がある方は、ぜひチャレンジしてみて下さい!

2024年に佐賀で開かれる国スポ・全障スポに向けて、県内20市町の魅力を伝えるプロジェクト「さがめぐりまるっと20」上峰町の「クッブ」の話題は、このプロジェクトの一環で、20市町のスポーツに関する動きを取材する「あなたのまちの応援団」でお伝えしました。
下記リンク先の特設サイトには、今回の中継の動画も掲載しています。
プロジェクトでは、ほかにも、佐賀県出身のモデル・吉松育美さんが地域の美しいものに出会う旅、「6分間のショートトリップ」、佐賀放送局に眠る膨大な映像から地域の歴史を感じる「プレーバック佐賀」など、さまざまなコンテンツがあります。ぜひ特設サイトもご覧ください。

  • 飯塚洋介

    NHK佐賀放送局アナウンサー

    飯塚洋介

    実は、15年前、当時勤務していた盛岡局時代に岩手でクッブを取材した経験があります。まさか佐賀で再び出会えるとは!懐かしさと嬉しさを感じました。

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