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佐賀から目指す日本一!ボウリング国体代表 伊勢川華愛さん

NHK佐賀 ニュースただいま佐賀 インタビュー
  • 2023年09月15日
ボウリング 国体佐賀県代表 伊勢川華愛さん

伊勢川華愛(いせがわ・はなえ)さんは、和歌山県出身の23歳です。小学3年からボウリングを始め、各種大会で上位進出、 高校時代から全国大会で優勝を重ねてきました。和歌山大学時代には、2022年、国内最高峰の個人戦、NHK杯全日本選抜ボウリング選手権で21歳にして初優勝、とちぎ国体でも団体優勝を飾りました。大学卒業後、この春、初めて親元を離れ、佐賀県へ移り住んだばかりです。

佐賀で新たなスタート

飯塚アナ
 

佐賀に来て半年ほど、生活はいかがですか?

伊勢川
華愛さん

分からないことがたくさんありましたが、周りの方に支えられて何とかやっています(笑)。

飯塚アナ

地元・和歌山に残って競技を続ける選択肢もあった中で、なぜふるさとを離れて佐賀に来たのでしょうか?

伊勢川
華愛さん

来年2024年に佐賀で国スポがあるので、その国スポで頑張りたいと思いました。和歌山では(チームの中で)一番年下で支えられてきたので、自分で自立してやってみたいなと思ったこともあって、佐賀で頑張りたいなと思いました。

飯塚アナ

和歌山のご家族から引き留められませんでしたか?

伊勢川
華愛さん

親からも「頑張って!」と後押ししてもらいました。

練習は週3~4回 佐賀市内のボウリング場にて

伊勢川さんは、この春、佐賀県庁に就職。佐賀県税事務所で働きながら、仕事が終わった夜に、佐賀市内のボウリング場で県の強化指定選手たちと練習に励んでいます。

飯塚アナ

仕事をしながら競技を続ける難しさはありますか?

伊勢川
華愛さん

社会人になって初めてなので仕事を覚えるのも難しいですし、また、和歌山のときより練習量も増えました。あとは、、、今まで家に帰ったらご飯ができあがっていることもあったので(笑)。今はすべて自分でやらないといけないので、その面では少し大変なこともあります。

奥深いボウリングの世界

練習中の表情は真剣そのもの
飯塚アナ

練習では2時間ほどひたすら投げ続けていました。どんなことを意識しているのですか?

伊勢川
華愛さん

私は投げ込んで投げ込んで体に染み込ませるので、同じリズムで投げるように意識しています。日によって、レーンの攻略をテーマにしたり、自分の投球を見直したり、考えながら投げています。

女子チームでは最年長の伊勢川さん
飯塚アナ

後輩の女子選手と話をするシーンも多く見られました。どんなことを伝えているのですか?

伊勢川
華愛さん

個人によってそれぞれ考え方が違うので、どういう考えで投げているのか、自分自身も知りたいと思っています。その上で、もし違ったときには「こう投げた方が良いよ」とアドバイスをしたりしています。

飯塚アナ

試合中も練習中もほとんど表情が変わらない印象です。それは「あえて」ですか?

伊勢川
華愛さん

もともと(感情が)顔には出ないタイプなので。恥ずかしいのかもしれないですけど(笑)。

飯塚アナ

対戦相手からすると、何を考えているか読みづらい。それはプラスに働きそうですね。

伊勢川さんは自宅に数多くのボールがあります。その数、約20個!その中から、試合に6個を選んで持っていきます。スタジオには2つお持ちいただきました。右側(黄色)は、主にストライクを狙う1投目に使う、良く曲がるボール。左側(白色)は、1、2本残ったときにスペアを狙う2投目用で、あまり曲がらず直線的に進むボールです。

伊勢川
華愛さん

ゲームの状況によって、ボールを使い分けています。私の場合、黄色を1投目、白色を2投目に投げ替えることが多いです。

飯塚アナ

伊勢川さんが思う「ボウリングのおもしろさ」は何ですか?

伊勢川
華愛さん

最高点数が300点と決まっていてそこから減っていく競技なので、世界で活躍されている方にも1ゲーム勝負だったら勝てるかもしれない、というおもしろさがありますね。

佐賀県代表として国体へ

いよいよ10月には鹿児島で国体が開かれます。ボウリング競技は10月8日から5日間です。
伊勢川さんは、佐賀県選手団全体の「旗手」も務めます。

伊勢川
華愛さん

旗手に選んでいただいたことに嬉しさを感じながら、また、私でいいのかなという不安もあるのですが、先頭に立って引っ張っていけるように頑張りたいと思います。

佐賀県チームの皆さん(国体の九州ブロック大会 出場時)

かごしま国体に、佐賀県チームは、成年男子、成年女子、 少年男子が出場。
個人戦、2人チーム戦、4人チーム戦で争います。

(左から)浦丸真生さん・笠原裕奈さん・中島望結さん・ 伊勢川さん

18歳以上で構成する成年女子4人は、若いメンバーで挑みます。大学1年1人、大学2年2人、そして最年長が、社会人1年目の伊勢川さんです。

飯塚アナ

去年和歌山で出場したときは最年少、今回佐賀では最年長なのですね!

伊勢川
華愛さん

(自身の立場が)まったく違います(笑)。いつもコミュニケーションをとるように頑張っています。

チームメートの皆さんにも、伊勢川さんがどんな性格なのか聞きました。

飯塚アナ

「おっちょこちょい」「おもしろい」という声が聞かれましたが?

伊勢川
華愛さん

私はそのつもりはないんですけど、、、なんか出てしまうのですかね(笑)。

佐賀県勢は、ボウリング競技でもここ最近結果が出ています。2019年は少年女子(2人チーム・笠原&中島ペア)が4位入賞。2022年は成年男子(4人チーム)が7位入賞しました。

飯塚アナ

国体で、伊勢川さんは、去年は和歌山県の代表として成年女子で優勝しています。かごしま国体は、どんな大会にしたいですか?

伊勢川
華愛さん

個人的には、優勝したいと思っています。全体としては、みんなで賞状を持って帰りたいなと思います。

飯塚アナ

これから佐賀に根付いて活動されると思いますが、競技者としての夢は何ですか?

伊勢川
華愛さん

まずは、2024年佐賀の国スポで優勝したいということもありますし、総合優勝、天皇杯もとりたいと思います!

試合や練習の時には真剣な表情でボウリングに取り組む伊勢川さん。一方で、インタビューの時には柔らかい笑顔がたくさん見られました。佐賀でのさらなる活躍を期待しています。
(聞き手・飯塚洋介)

  • 飯塚洋介

    NHK佐賀放送局アナウンサー

    飯塚洋介

    ニュースただいま佐賀キャスター。
    ボウリングは遊びで少々。
    取材を通して、トップレベルの選手の技術に圧倒されました。。。

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