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辺野古 大浦湾側の工事を記録する 3月3日~3月17日

普天間基地移設問題の行方は
  • 2024年03月18日
2024年1月10日の辺野古

アメリカ軍普天間基地の移設先となっている名護市辺野古沖の代執行に伴う大浦湾側での工事について、防衛省は必要な準備が整ったとして、2024年1月10日に着手しました。

軟弱地盤がある大浦湾側では、地盤を改良するため、およそ7万1000本のくいを海底に打ち込む工事が必要で、すべての工事や手続きが終わり、普天間基地の移設が可能になるまでには12年ほどかかるとされています。

2019年に行われた県民投票(投票率52.48%)で7割を超える人が「反対」に投じた辺野古の埋め立て。NHK沖縄放送局では、この工事を記録していきます。

2024年3月11日

工事車両が出はいりするゲートの場所が、およそ700メートル北側に変更されました。

これまでは、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍キャンプシュワブの国道沿いにある専用ゲートから出はいりしていて、国道を挟んだ向かい側は、移設に反対する人たちがテントを設けて車両が入るのを阻止しようと座り込みを行うなど、長年、抗議活動の拠点になっていました。

一方、中に入れない車両が道路に列を作りたびたび渋滞が起きていて、名護市が国に対応を求めていました。

沖縄防衛局は「工事関係者やアメリカ軍関係者の安全確保などを図ることに加え名護市から渋滞対策のさらなる徹底を求められたため新しいゲートを使用することにした」などとコメントしています。

変更された新たなゲート

抗議活動を行っていた読谷村の74歳の男性は「私たちに知らせもせず場所を変えたのは県民をだます手口だと思っている。このようなやり方で工事を強行する国に対して怒り心頭だ」と話していました。

浦添市の60歳の男性は「説明もなく場所を変更したことに驚いている。新しいゲートはカーブが続く危険な場所にあり、作業の効率を優先して移設に反対する県民の安全を無視していると思う」と話していました。

大浦湾側の区域では、この日の午後に海へ石材を投入する作業は確認できず、台船に石材が積み込まれている様子も見られませんでした。

一方、辺野古崎の周辺では護岸の造成工事が行われていて、午後2時半すぎには、大型のクレーンを使いブロックを海に投下していました。

現場では等間隔にブロックが並べられていて、吊り下げられたブロックをウエットスーツを着用した作業員などが調整しながらゆっくりと設置していきました。

周辺では大量の土砂を積んだ2隻の台船が接岸していて次々にトラックに重機を使って積み込んでいました。

また、辺野古側の区域ではトラックから土砂が降ろされ、重機を使って固めている様子が見られました。

新たな護岸が造成されているのは画像の右側
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