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辺野古 大浦湾側の工事を記録する 普天間基地移設問題の行方

  • 2024年01月14日

アメリカ軍普天間基地の移設先となっている名護市辺野古沖の代執行に伴う大浦湾側での工事について、防衛省は必要な準備が整ったとして、2024年1月10日に着手しました。

軟弱地盤がある大浦湾側では、地盤を改良するため、およそ7万1000本のくいを海底に打ち込む工事が必要で、すべての工事や手続きが終わり、普天間基地の移設が可能になるまでには12年ほどかかるとされています。

2019年に行われた県民投票(投票率52.48%)で7割を超える人が「反対」に投じた辺野古の埋め立て。NHK沖縄放送局では、この工事を記録していきます。

着手(2024年1月10日)

10日午前10時半ごろから、船の上で複数の作業員が重機の点検や海面の状況を確認するなどし、正午すぎ、ショベルカーから海中への石材の投入が始まりました。工事は午後も続けられ、午後1時以降、重機を使って次々と石材が投入されていきました。

このあと石材を投入した

午後2時ごろNHKのヘリコプターから撮影した映像では、名護市辺野古の大浦湾側で作業船から2台のショベルカーを動かして繰り返し石材が投入されていました。船の横には長方形の囲いが設置されていて、その中に石材が投入されると水しぶきがあがり、海中が白く濁っていくのが確認できました。

午後3時すぎに石材の投入は終わり作業船では重機などの撤収作業が行われていました。

石材の投入で白く濁る海

石材の投入続く(2024年1月11日)

午後0時半ごろから、作業船に積まれた石材が重機によって次々と海中へ投入されていきました。

2024年1月11日

海上で抗議活動も(2024年1月12日)

午前10時20分ごろ、作業船から重機を使って石材の投入を始めました。

一時、移設に反対する人たちが乗った複数のカヌーが立ち入り禁止区域を示すブイを乗り越え、「海を殺すな」とか「沖縄の未来は沖縄が決める」などと書かれたプラカードを掲げ、工事の中止を訴えました。

海上での抗議活動

これに対し、警備にあたる海上保安官たちがカヌーが作業船に近づかないよう制止し、ボートでブイの外側まで移動させていました。

また、辺野古崎の周辺の護岸ではトラックが行き交い、クレーン車を使って大量の石が入ったネットを移動させている様子も確認できました。

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