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〈ミライ×デザイン〉 フットサル選手×穂高西小

  • 2023年04月28日

こんにちは!アナウンサーの中村慎吾です 。

アナウンサー 中村慎吾

みなさん、「ミライ×デザイン」・・・をご存じでしょうか? 
アスリートが小学校を訪ねて“夢”についての授業を行うイベントです。
月に1回程度、NHK長野が開催して、その様子をイブニング信州でお伝えしています。

でもあんまり皆さんに馴染んでいないような感覚があります・・・。

 そこで!!! 

今回から、イベントでの学びをウェブ記事でもお伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んでください!


さて、今回のアスリートはこちらの方 
フットサル・Fリーグのボアルース長野のキャプテン 
   米村尚也選手(よねむら・なおや)

米村尚也選手

長野に来て今年で3シーズン目になります。 

日本代表候補に選ばれたこともある米村選手。 
フットサルの道に進む決断は、人生をかけた大きなチャレンジだったそうです。 
競技人生を振り返りながら、授業していきます 。
米村さん、意気込みは?

米村さん 
夢を実現することの大切さ、チャレンジすることの大切さをお伝えできればと思います。


舞台は安曇野市立穂高西小学校。 

とっても景色がきれいな場所に、穂高西小はありました 。

授業を受けたのは5年生およそ50人です。とっても元気なみんなでした。

穂高西小の皆さん

米村さん、まずはあいさつ代わりにプロのテクニックを見せます!
ボールを足ではさんで・・・。

飛んだ!

上にボールを飛ばして。

相手を抜いて。

トラップ!(※トラップ:サッカーやフットサルで動いているボールを足元に収めること)
静止画で見ると、違ったかっこよさがあるなぁ~。


 もういっちょ!!止めたボールを。

持ち上げて。

小さく蹴って。 

ボールと反対に走って。 

抜き去った~! かっちょいい! 
華麗な足技に、児童のみんなも大盛り上がりでした。
米村さんはというと・・・めちゃくちゃ緊張していたそうです。

※果敢に挑んでくれた2人のサッカー少年
 金子寿(かねこひさし)さん、中山琉輝(なかやまりゅうき)さん。
本当にありがとう!これからもサッカーがんばってね! 

心も体も温まったところで、場所を変えて、米村さんの競技人生を振り返っていきます 。

まずは小学1年生のとき、サッカーを始めます。
中学生まではJリーガーを志していました。 
高校は強豪に進学したいと考えましたが・・・大きな壁が。

小学校高学年のとき

米村さん
お父さんがすごく厳しかったので、「サッカーだけやっていていいのか」って、すごく言われてました。「お前は下手くそだからJリーガーにはなれないよ。高校卒業したらちゃんと自分で仕事探して、仕事しながら趣味でボールを蹴りなさい」と言われました。

この頃は、ほとんど親に逆らったことが無かったという米村さん、就職しやすいからと親に言われ、地元の工業高校に進学します。強豪ではありませんでしたが、サッカー部にも所属します。 

その一方で、新たに始めたのがフットサルです。 

きっかけは家の近所にフットサルコートができたこと。 
シュートの多さやスピード感といった魅力に、すぐに夢中になったそうです。
高校を出ると、ここでも親の意見を聞き入れ、地元で就職、水道の配管工として働き始めます。

地元の社会人チームでもフットサルを続けます。
次第に、トップリーグでプレーしてみたいという気持ちを抑えきれなくなりました。 

そして就職から3年後、一大決心をします。 

なんと!! 
親に何も言わず仕事をやめ、大阪のプロチームの入団テストを受けたのです!! 
あまりにも思い切った決断。ほぼ人生初めての、親への反抗でした。 

米村さん
反対されると、もうわかっていたので、もう自分が仕事を辞めて大阪のチームに合格することで納得させるしかないという風に思っていました。これが最初で最後のチャンスだと思って覚悟を決めて大阪のチームにテストを受けに行って、合格したので(両親に)言いに行きました。 

その時のご両親の驚きは想像してもしきれません・・・。 
当然、はじめは強く反対!!!!しますが・・・。 

米村さんが固い決意を繰り返し伝えると、最後は納得してくれました。 

後列左から、米村さんの2人の弟、母親、父親。前列中央が米村さん

米村さん
面と向かってはっきり自分の口で、言葉にして、自分の強い気持ちだったりチャレンジしたい
気持ちをしっかり伝えることができたのが、まあ、両親に何かしら響いたのかなと思います。

念願かなってトップリーグの選手になった米村さん。 

しかし、思うように結果が出ず、短い期間でチームを変える日々。 

そんな中、3つ目のチーム、北九州(当時F2=2部リーグ)で2人のスペイン人選手とチームメイトになります。この出会いが米村さんの意識を大きく変えていきます 。

右:ウーゴ選手/左:クリスチャン選手

フットサル強豪国出身の2人から学んだのは、世界レベルの技術以上にメンタルの持ち方でした。 

米村さん
すごく自分のことを評価してくれていて、「今お前に足りないのは技術じゃなくて、心だよ」と言ってくれて、「自分だったらやれる」「自分だったらゴールを決められる」「このチームを試合に勝たせることができる」といった、常にポジティブなメンタリティを持ちなさいとアドバイスをくれました。すごく自信になりましたし、そこが自分の中でのきっかけの一つになったかなと思います。

試合に強い気持ちで臨むようになり、実力を発揮しだした米村さん。 
現在はボアルース長野でキャプテンとしてチームを引っ張る立場になっています。 


ミライ×デザインでは、話を聞いた後、子どもたちにも自分の夢を考えてもらいます。 

様々な夢がありました 。

最後に、自分の夢を発表したいとたくさんの児童が手を上げてくれました 。

その中で、一番早かった女子児童が代表で発表します 。

嶋村結愛さん

将来は飼育員になって、いろいろ動物を飼いたいです。

夢を発表した記念に米村さんからフットサルシューズをプレゼントされた女子児童は。

嶋村結愛さん

嶋村結愛さん
緊張したけど、みんなの前で夢を発表できてよかったです!


授業を終えた米村さんに改めて思いを聞きました 。

米村さん
自分から一歩踏み出して、まずチャレンジするということの大切さを少しでも学んでくれたら
嬉しいかなと思います。子どもたちにはこれから関わる人たちへの感謝を忘れずに日々過ごしていってほしいと思います 。

取材後記

現在、キャプテンとしてチームを引っ張っている米村さん。「これまでいろんな人からかけられた言葉や、教えてもらったことを伝える立場に変わってきたので、さらに頑張っていきたい」と話していました。 

来シーズンは2部(F2)でプレーするボアルース長野ですが、米村さんは「今の夢は、1部に復帰すること」と話していました。

頑張れ!米村選手! 頑張れ!ボアルース長野! 
そして、穂高西小学校5年生のみんな、本当にありがとう!!!先生方もありがとうございました! 
皆さんのこれからの活躍を応援しています 。

後列左、ご存じ、土橋宏由樹さん
実はミライ×デザインの仕掛け人なのです・・・

ミライ×デザインはこれからも続きます。 
「是非、我が校でも!」という先生方は NHK長野放送局の中村慎吾までお気軽にご連絡ください !


>>>>>>>>>次回のミライ×デザインは! 

 元カーリング日本代表×大町市の小学校 5月開催予定      Coming soon‥‥‥‥‥‥‥ 

 

  • 中村慎吾

    長野コンテンツセンター

    中村慎吾

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