大隅キャスターのブログ
2022/05/12

ほうきではいたような雲

きょう(12日)の「よるてん」では、視聴者の方からの質問にお答えしました。
滝沢の蛙さんから頂きました。
「きのう、ほうきではいたような雲が多数たなびいていて美しさに魅了されました。何という雲でしょうか。上空の風はどうなっているのでしょうか」という質問です。

その雲がこちらです。
岩手山の上空にほうきではいたような雲がたくさん広がっています。

これは、「巻雲」(けんうん)という雲で、通称、「すじ雲」と呼ばれます。
上空を流れる偏西風によって発生するため、空の高い所にできます。
小さな氷の粒でできています。
このように、すじ状になるのは、大きくなった氷の粒が落下するときに風に流されるためです。

こんなことわざがあります。
「すじ雲が出たら雨具を用意」。
つまり、すじ雲である「巻雲」が空にある時は、上空が湿っているので、低気圧や前線が近くにあり、天気が下り坂の時が多いのです。

実際に今、南の海上には前線があります。
あす(13日)の朝には、前線は、東日本にまで進んでくるでしょう。
県内にも湿った空気が入るため、雲が広がり、夕方以降は、南部を中心に雨が降る所が多くなりそうです。

「巻雲」が空に広がってきたら、雨の前触れになることが多いので、参考にして下さい。