大隅キャスターのブログ
2023/02/03

北上の雪下にんじん

「いわて全部推し」、今週は「きたかみ推し」でした。
北上市の「雪下にんじん」を取材しました。
北上市は、日本海側からの雪雲が流れ込みやすく、降雪量が比較的多い地域です。
その雪が育むのが「雪下にんじん」です。

訪ねたのは、高橋賢さんの畑です。
このにんじん、種をまくのは夏。
秋に収穫せずに雪が積もる冬までじっくり育てます。
高橋さんによると、雪の下では、一定の温度と高い湿度を保つことができるため、にんじんが凍らず、また、甘みが増すそうです。

なぜ、北上市で「雪下にんじん」を栽培しているのでしょうか。
実は、豪雪地帯だと、雪がとける春にならないと収穫できないそうです。
しかし、北上は、豪雪地帯ほど降雪量が多くなく、寒すぎないことから、雪の量と寒さのバランスが「雪下にんじん」の栽培に向いているそうです。
しかも、高橋さんが作るにんじんは、白や赤、黒など7色あることから「7色にんじん」と呼ばれています。
とてもカラフルなにんじんです。
それぞれ品種が違って手間がかかる上に、これをわざわざ雪の下で育てている人は、全国でも少ないそうです。

「雪下にんじん」は、にんじん特有のクセが少なく、生で食べるとシャキシャキとした食感で、みずみずしさを味わえます。
加熱すると、柔らかくなり、甘みが引き出されます。
「雪下にんじん」、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。