大隅キャスターのブログ
2021/04/15

ソメイヨシノの名前の由来

気象キャスターの大隅智子です。
きょう(15日)、盛岡市の桜の名所の一つである「高松の池」の桜を見に行ってきました。
池の南側は満開になっていました。
桜を見にくる人が多くなっていました。

桜

桜と言えばソメイヨシノと言うくらい、ソメイヨシノは全国に植えられています。
そこで、きょうは、ソメイヨシノの名前の由来についてお伝えします。
ソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラの交配種です。
葉より先に花が咲くエドヒガンと花が大きなオオシマザクラのそれぞれの良さを取り入れて作られました。
このソメイヨシノ、江戸時代末期に、染井村、現在の東京都豊島区の植木屋が売り出し、明治以降、全国に広まったと言われています。
名前は、当時の染井村の「ソメイ」が取り入れられています。
では、「ヨシノ」はどこからきているのでしょうか。

ソメイヨシノ

実は、あるエピソードがあります。
当時は、奈良の吉野の桜が有名でした。
そのため、植木職人は、江戸で奈良の吉野の桜が見られると称して、「吉野桜(ヨシノザクラ)」という名前で売り出しました。

吉野桜

しかし、本当の吉野の桜は、ヤマザクラだったので、ソメイヨシノとは種類が違っていました。そこで、明治33年、誤解を招かないよう、「染井吉野(ソメイヨシノ)」と改めて命名されました。
ソメイヨシノの名前は、染井村に加えて、吉野の桜に由来がありました。

ソメイヨシノ

ソメイヨシノは比較的新しい品種と言えます。
淡いピンクの花が咲きそろう姿はとても華やかで今も多くの人に愛されています。