大隅キャスターのブログ
2021/12/08

雪の豆知識

きょう(8日)は、NHKの玄関前から中継でお伝えしました。
こちらは、雪の研究で世界的にも有名な中谷宇吉郎(なかや・うきちろう)博士です。
北海道大学の教授を務め、世界で初めて人工雪を作ることに成功しました。

中谷宇吉郎博士が残したこんな言葉があります。
「雪は天から送られた〇である」。
〇には次のうちなにが入るでしょうか。
①宝石 ②手紙 ③星
答えは②番の手紙でした。
雪の結晶を調べることで、高い空の気温や湿度、水蒸気などの様子が分かるため「雪は天から送られた手紙である」と言いました。
とてもロマンのある言葉ですね。
下記の図は、中谷博士が作った雪の結晶の分類図です。
雪の結晶ときくと六角形のイメージがあると思いますが、実際は、とても多彩な形をしています。
例えば、砲弾(ほうだん)型だと、はるか高い空の冷たい雲でできた雪になります。

こちら、3年前に撮影した雪の結晶。
ぼたん雪で、ふわふわと降ってきた湿った雪でした。

これから雪が多くなる季節になります。
今年、岩手で初めて冬を過ごす人もいると思うので、ご存知の方も多いと思いますが、改めて雪道の歩き方のポイントをお伝えします。
まず、小さな歩幅で歩くこと、ペンギン歩きが基本です。
こうすれば、重心の移動が少なく、転倒の可能性が減ります。

次に靴の裏全体を地面につけて歩くこと。
かかとが滑ると転倒しやすいので、地面に垂直に足を下ろすイメージです。
そして、急がず、焦らず、ゆっくり歩くこと。
時間に余裕を持って行動しましょう。
ケガ防止のために帽子や手袋、リュックを使いましょう。
帽子や手袋は、頭や手を守ってくれますし、リュックを背負っていれば、転倒しても両手があいているので、ケガをしにくくなります。
とくにシーズン初めは、慣れている人でも滑りやすくなるので注意して下さい。

そして、あと2週間少しでクリスマスです。
こちら、公園で落ちているもので作ったクリスマスリースです。
こうして手作りのものでクリスマスを迎えるのも楽しいですね。
ホワイトクリスマスになるかどうかですが盛岡ではここ10年では、およそ9割の確率で25日に雪が降っています。
来週以降は、寒気が入ってくる予想なので、今年もホワイトクリスマスになるかもしれません。