大隅キャスターのブログ
2021/12/03

岩手山の笠雲(かさぐも)

気象キャスターの大隅智子です。
きょう(3日)、岩手山に「笠雲(かさぐも)」が見られました。

かぶり物の笠に似ているので、「笠雲(かさぐも)」と呼ばれています。
この「笠雲」、上空に湿った強い風が吹いている時にできることが多くなります。
風が山に沿って上昇すると、空気が冷えて雲ができます。
その後、風は山頂を超えて山肌に沿って下降しますが、今度は、温度が上がるので、次第に雲が消えます。
つまり、この笠雲は、流れずにずっととどまっているように見えますが、実際は、風の流れの中で、雲ができては消えを繰り返しているんです。

笠雲がかかるということは、上空で湿った風が強く吹いているということなので、天気が崩れるサインになることも多いんです。
「山に笠雲がかかると雨」という言葉があるくらいです。
県内は、まさに天気が下り坂で、今夜からあす(4日・土)は、雨や雪が降る見込みです。

5日(日)は、広く晴れますが、朝の冷え込みがやや強まるのでご注意下さい。