大隅キャスターのブログ
2022/11/16

湿度100%とは

きょう(水)は、寒気の影響で、内陸を中心に晴れたり、雨が降ったりとしぐれる天気になりました。
こういった時に現れる虹を「しぐれ虹」と言いますが、きょう(水)は、「しぐれ虹」を3回も見ました。
虹を見ると気持ちが明るくなります。

視聴者からの質問にお答えします。
質問は「湿度100%とはどのような状態ですか」です。

まず湿度についてみていきます。
湿度とは、空気中に含まれる水蒸気量の割合を示します。
その水蒸気量には限度があって、1立方メートルあたりの空気が含むことができる水蒸気の量を「飽和水蒸気量」と言います。
この「飽和水蒸気量」は、気温によって変わります。
気温と「飽和水蒸気量」の関係をグラフにすると、こうなります。
気温が高いほど「飽和水蒸気量」は多くなります。
例えば、気温が10℃だと「飽和水蒸気量」は約10グラム。
30℃だと約30グラムになります。
この状態が湿度100%です。

つまり、湿度100%とは、空気が含むことができる水蒸気量が限界まで達した状態のこと。
100%を超えると、水蒸気は水滴になって現れます。
例えば、雲や霧の中は、湿度はおおむね100%、あるいは100%にごく近い状態と言えます。

湿度100%というと、夏場の蒸し暑い時を思い浮かべる人も多いと思いますが、盛岡では、昨夜の雨の影響で、けさ早くに湿度が99%となっていました。
気温が低いこの時期でも100%に近くなる時があります。
あす(木)も県内は晴れますが、内陸は雲が広がりやすくなりそうです。