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岩手県知事選挙 何を訴えた? 候補者演説を徹底分析!

  • 2023年08月17日

任期満了に伴う岩手県知事選挙は8月17日に告示され、現職と新人のあわせて2人が立候補しました。

立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属で、5期目を目指す現職の達増拓也氏(59)、新人で公明党県本部が支持する元県議会議員の千葉絢子氏(45)の2人です。 達増氏は立憲民主党など野党側の支援を、千葉氏は支持を受けた公明党に加えて自民党の支援も受けていて、事実上の与野党対決の構図となっています。

NHKはそれぞれの候補者の演説をAIを使った「テキストマイニング」という手法で分析し、告示日最初の演説で有権者にどのような内容を訴えたのか読み解きました。

演説の中で使われた政策や選挙運動に関する言葉の回数を集計し、より多く使われた言葉をより大きく表示しています。

達増さんは、8分ほど演説をしました。

最も多く使った言葉は「世界」の9回で「『世界』は地方から動かしていかなければならない」と述べました。
外務省に勤務した実績も生かして「世界」に目を向ける必要性を訴えました。

また「復興」「道路」「事業」が多く使われました。
「優れた『事業』構想が公共『事業』や民間投資を呼び込む時代になっている。『復興』『道路』などを活用しながら、岩手沿岸の底力を発揮する三陸『復興』防災ゾーンを発展させていく」と述べています。
現職の知事として手がけてきた東日本大震災からの「復興」の実績を強調し、更に加速させるとしています。

このほか「幸福」という言葉も使われていて、学びや生活、仕事を通して、県民の「幸福」度を高めていくとしています。

千葉さんは、3分ほど演説をしました。

多く使った言葉は「所得」の4回でした。
演説で「県民の『所得』向上のために岩手にある資源を有効に活用していく」と述べ、一次産業の振興などを通じて、県民「所得」を向上させる重要性を強調しました。
米のブランド力を高め、農家の「所得」向上につなげていくとしています。

「新しい」「変える」という言葉も多く使われています。
「『新しい』アイデアを雇用、産業の振興につなげていく。この岩手を『変える』ために、一生懸命頑張る」と述べ、現職の県政運営からの変革を訴えています。

また、「安心」も複数回使われています。
人口減少が進むなか、将来も「安心」して岩手で生活できるよう、経済成長を実現していく必要があるとしています。

 

投票は9月3日に行われ、即日開票されます。

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