高校野球 花巻東2回戦突破 クラーク国際に競り勝つ 夏の甲子園

花巻東 ２対１で競り勝つ ８年ぶり３回戦進出

甲子園球場で行われている夏の全国高校野球。
岩手代表の花巻東高校は、１３日の２回戦で北北海道代表のクラーク記念国際高校と対戦し、２対１で勝って３回戦に進みました。
花巻東が３回戦に進むのは、２０１５年以来８年ぶりです。
　　　　｜１２３｜４５６｜７８９｜計
クラーク｜０００｜０００｜１００｜１
　花巻東｜０００｜１００｜０１Ｘ｜２
（※試合は雨で８回途中から約１時間半中断）

花巻東は北條慎治投手が先発登板し、毎回のように得点圏にランナーを背負いましたが、味方の守備にも助けられ序盤はクラーク記念国際に得点を与えませんでした。
花巻東の打線は４回、相手先発のエース新岡歩輝　投手から１アウト三塁のチャンスを作り、４番の北條投手がサード強襲のタイムリー内野安打を打って１点を先制しました。
７回、花巻東は１回戦で好投した小松龍一投手が先発の北條投手に代わって２人目で登板しましたが、
２アウト一塁三塁のピンチを招いてしまい、守りのミスもあって１対１の同点に追いつかれました。
８回、花巻東は１アウト一塁二塁とクラーク記念国際に攻められましたが、ここで雨が強くなり試合はおよそ１時間半にわたって中断しました。
試合は中断前と同じ状態で再開されましたが、花巻東は３人目で登板した中屋敷祐介投手が無失点でこのピンチを切り抜けました。
そして８回ウラ、花巻東は２アウト一塁二塁のチャンスでキャプテンの千葉柚樹選手がタイムリーヒットを打ち１点を勝ち越しました。

花巻東は最後までこのリードを守りきり、２対１で競り勝って２０１５年以来８年ぶりに３回戦へ進みました。

３回戦は智弁学園（奈良）と対戦

花巻東の３回戦は、今月１６日の第２試合の予定で奈良代表の智弁学園と対戦します。

【試合後談話】

▽千葉柚樹主将（８回に勝ち越しタイムリー）
「雨で中断していた時間はチーム全体が集中を切らさず、試合に向けた準備をすることができました。８回の打席は、とにかくランナーをかえすように、つなげるようなバッティングを心がけていたので、打ててチームに貢献できてよかったです。次の試合もしっかり準備して勝ちきれるように対策して臨みたいです」

▽北條慎治投手（先発・６回無失点、先制タイムリー）
「１００点ではないですが、変化球の精度もよくてそのおかげでストレートがいきた結果、無失点で抑えられたと思います。次の試合もコースへの投げ分けが大事になるので、コントロールを意識してピッチングしたいです」
（先制タイムリーの場面）
「逆方向に打つ意識でしたが、インコースに変化球がきたので思いっきり引っ張りました。佐々木麟太郎選手が打てなくても次を打つ４番と５番でランナーをかえすという気持ちで打席に入りました」
▽佐々木麟太郎選手
「相手の新岡投手は、工夫していろんな角度から多彩な変化球と質のいい直球を投げるすばらしいピッチャーでした。どの打席でもヒットやフォアボールなどで次につなぐことだけを意識していました。想定していたとおりに接戦となりましたが、勝ちきれてよかったです」

＝＝試合成績（花巻東＝＝

＜投手＞

＜チーム打撃成績＞

＜個人打撃成績＞

＜試合経過＞

【１回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東はエースの北條が先発。得点圏にランナーを背負いましたが、先制は許しませんでした。
１番　鈴木　セカンドゴロ
２番　山田　四球（１アウト一塁）
３番　新岡　送りバント（２アウト二塁）
４番　中村　サードフライ（３アウト）

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【１回裏】（花巻東の攻撃）
クラーク記念国際の先発は、エースの新岡。花巻東は三者凡退に抑えられました。
１番　久慈　セカンドゴロ（１アウト）
２番　熊谷　ピッチャーゴロ（２アウト）
３番　佐々木麟　空振り三振（３アウト）

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【２回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東の先発、北條はこの回も得点圏にランナーを背負いましたが、無失点で切り抜けました。
５番　麻原　センター前ヒット（ノーアウト一塁）
６番　高木　送りバント（１アウト二塁）
７番　安部　ショートゴロ（２アウト二塁）
８番　吉田　四球（２アウト一塁二塁）
９番　高橋　セカンドフライ（３アウト）

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【２回裏】（花巻東の攻撃）
花巻東はこの回も三者凡退でした。まだヒットが出ていません。
４番　北條　ファウルフライ（１アウト）
５番　千葉　サードゴロ（２アウト）
６番　廣内　ライトフライ（３アウト）

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【３回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東の先発、北條は味方の好守にも助けられ、この試合、初めて三者凡退で抑えました。
１番　鈴木　サードフライ（１アウト）
２番　山田　ピッチャーゴロ（２アウト）
３番　新岡　センターフライ（３アウト）

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【３回裏】（花巻東の攻撃）
花巻東はこの回ランナーを三塁まで進めましたが先制はなりませんでした。
７番　晴山　セカンド内野安打（０アウト一塁）
８番　中嶋　ファーストゴロ（１アウト二塁）
９番　小林　ファーストゴロ（２アウト三塁）
１番　久慈　空振り三振（３アウト）

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【４回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東は、ライト久慈の好守備もあってこの回も無失点で抑えました。
４番　中村　ライトフライ（１アウト）（※ライト久慈がダイビングキャッチ）
５番　麻原　ライトフライ（２アウト）
６番　高木　内野安打（２アウト一塁）
７番　安部　センターフライ（３アウト）

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【４回裏】（花巻東の攻撃）
花巻東は４番北條のタイムリー内野安打で１点を先制しました。
２番　熊谷　ライトへ２ベースヒット（０アウト二塁）
３番　佐々木麟　ショートゴロ（１アウト三塁）
★４番　北條　サード強襲タイムリー内野安打（１アウト一塁）
５番　千葉　見逃し三振（２アウト一塁）
６番　廣内　見逃し三振（３アウト）

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【５回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東の先発、北條はランナー２人を出しながらもこの回も無失点で切り抜けました。
８番　吉田　ショートゴロ（１アウト）
９番　高橋　ライト前ヒット（１アウト一塁）
１番　鈴木　送りバント（２アウト二塁）
２番　山田　（ワイルドピッチ２アウト三塁）
　　　　　　四球（２アウト一塁三塁）
３番　新岡　サードゴロ（３アウト）

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【５回裏】（花巻東の攻撃）
花巻東はランナーを三塁まで進めましたが、追加点は奪えませんでした。
７番　晴山　レフトへヒット（０アウト一塁）
代打　寿時　送りバント成功（１アウト二塁）
９番　小林　ショートゴロ（２アウト三塁）　
１番　久慈　ファーストゴロ（３アウト）

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【６回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東はヒットのランナーを三塁まで進められましたが、得点は許しませんでした。
４番　中村　レフト前ヒット（０アウト一塁）
５番　麻原　送りバント（１アウト二塁）
６番　高木　セカンドゴロ（２アウト三塁）
７番　安部　ショートゴロ（３アウト）

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【６回裏】（花巻東の攻撃）
花巻東はノーアウトのランナーを三塁まで進めましたが、追加点は奪えませんでした。
２番　熊谷　フォアボール（０アウト一塁）
３番　佐々木麟　セカンドゴロ（１アウト二塁）
４番　北條　ファーストゴロ（２アウト三塁）
５番　千葉　空振り三振（３アウト）

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【７回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東はこの回から先発の北條に代わって、１回戦で好投した小松がマウンド。一塁三塁のピンチの場面で守りのミスから１点を返され同点に追いつかれました。
（※花巻東　投手　北條→小松）
８番　吉田　レフトフライ（１アウト）
９番　高橋　四球（１アウト一塁）
１番　鈴木　レフト前ヒット（１アウト一塁二塁）
２番　山田　レフトへの犠牲フライ（２アウト一塁三塁）
★３番　新岡　サードエラー（２アウト一塁二塁）
４番　中村　ファーストゴロ（３アウト）

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【７回裏】（花巻東の攻撃）
花巻東はこの回２本のヒットも得点は奪えませんでした。
６番　廣内　セーフティーバント（０アウト一塁）
７番　晴山　
　　　※牽制一塁ランナーアウト（１アウト）
　　　　　　レフトフライ（２アウト）
８番　小松　レフト前ヒット（２アウト一塁）　
９番　小林　ファーストゴロ（３アウト）

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【８回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東は２人目の小松が１アウト一塁二塁のピンチを迎えたところで雨のため試合中断。再開のタイミングでマウンドにあがった３人目の中屋敷は、後続を抑えて無失点でピンチを切り抜けました。
５番　麻原　四球（０アウト一塁）
６番　高木　ライト前ヒット（０アウト一塁二塁）
７番　安部　送りバント失敗（１アウト一塁二塁）
８番　吉田　
（※雨で午後４時過ぎに一時中断。約１時間半の中断の後に再開）
（※花巻東　投手　小松→中屋敷）
　　　　　　　四球（１アウト満塁）
９番　高橋　レフトフライ（２アウト満塁）
１番　鈴木　ライトフライ（３アウト）

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【８回裏】（花巻東の攻撃）
花巻東は一塁二塁のチャンスでキャプテンの千葉がタイムリーヒットを打ち１点を勝ち越しました。
１番　久慈　セーフティーバント（０アウト一塁）
２番　熊谷　見逃し三振（１アウト一塁）
３番　佐々木麟　ショートゴロ（２アウト二塁）
４番　北條　フォアボール（２アウト一塁二塁）
★５番　千葉　レフト前タイムリーヒット（２アウト一塁二塁）
６番　廣内　ショートゴロ（３アウト）

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【９回表】（クラーク国際の攻撃）
花巻東は、３人目の中屋敷がランナーを出しても無失点で抑えリードを守りきり、２対１で勝利しました。
２番　山田　デッドボール（０アウト一塁）
３番　新岡　セカンドゴロダブルプレー（２アウト）
４番　中村　ライトフライ（３アウト）
　　　《試合終了：花巻東２ー１クラーク記念国際》

【両チームメンバー】

【見どころ】

４年ぶり１１回目の夏の大会出場となる花巻東は、今月８日の１回戦で山口代表の宇部鴻城高校と対戦し４対１で勝って２回戦に進みました。
１回戦は３番の佐々木麟太郎選手が先制タイムリーを含む３安打をマークしたほか４番に入った北條慎治選手も２安打１打点と中軸が力を発揮し、投げては先発の小松龍一投手が９回途中まで１０個の三振を奪う好投で１失点で抑えました。
２回戦の相手、北北海道代表のクラーク記念国際は
夏の大会は７年ぶり２回目の出場で、１回戦は群馬の前橋商業に７対１で勝って春夏通じて甲子園勝利をあげました。
エースでキャプテンの新岡歩輝投手は右投げで、スリークオーターやサイドスローから１４０キロ台の速球に加え、多彩な変化球を繰り出し、初戦は１０本のヒットを打たれながら１失点１２１球を投げて完投しています。
花巻東の打線が相手エースをどう攻略するのか注目されます。