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値上げが止まらない…宮崎でも価格高騰!牛乳など食品が値上げ

  • 2022年11月01日

原材料価格の高騰に円安が重なり、11月も乳製品をはじめ家庭用食品などが値上げとなりました。この値上げはいつまで続くのか?家計の負担が一段と大きくなりそうです。

家計の負担 増えるばかり

原材料価格の高騰に円安が重なってさまざまな食品の値上げが続く中、今月も牛乳などが値上げされ、宮崎の消費者からは悲鳴に近い声が上がっています。日南市で4つの店舗を展開しているスーパーでは、11月1日から牛乳の価格を大きく引き上げました。

10月までは1本248円だった1リットル入りのパックが268円になったほか、198円だった商品も238円になるなど、20円から40円引き上げられました。このほか、400グラム入りのヨーグルトも30円高い198円になるなど、一部の乳製品も値上げされました。

買い物に訪れた女性は「ここまで上がるとは思ってなかったのでちょっとびっくりした。牛乳は子どもたちが毎日飲むので厳しい」と話していました。70代の男性は「毎日必ず食べる食品の値上げはきつい。食品ロスをしないようにしたり、電気代を節約したりしてやりくりするしかない」と話していました。

スーパーの乳製品売り場の担当者は「仕入れ値が上がったので、やむ得ず価格を上げることにした。お客様には申し訳ないが、ご理解をいただきたい」と話していました。

ここまでの値上がりの背景は?

都城市にある県内最大手の牛乳の製造販売会社によりますと、今回の値上げについては、乳牛の餌代などの生産コストの高騰が原因だということです。

全国的にも、乳製品はえさやエネルギー価格の高騰で、メーカー各社と生産者団体が牛から搾る生乳の取引価格の引き上げに合意したことなどを受け、牛乳やヨーグルトなどの価格が1日の出荷分や受注分から引き上げられています。

値上げの対象商品の引き上げ幅はいずれも出荷価格や希望小売価格で、明治が2%から7.5%、森永乳業が3.6%から10.2%、雪印メグミルクが4%から12.5%となっています。

値上げの食品や飲料は800品目超(11月)

11月に値上げする食品や飲料は、800品目を超えることが、民間の信用調査会社の調査でわかりました。「値上げラッシュ」で約6700品目が値上げとなった10月より少なくなっていますが、民間の信用調査会社「帝国データバンク」は生活に身近な商品の値上げが相次ぎ、家計の負担感は大きいと分析しています。

11月に値上げされる品目を詳しくみると、焼き肉のたれなどの「調味料」が338品目、牛乳やヨーグルト・乳幼児向けの粉ミルクなどの「牛乳・乳製品」が318品目、ジャム類や離乳食などの「加工食品」が128品目などとなっています。

さらに来年値上げを予定している食品や飲料はすでに2000品目を超えていて、今後増えるとみられるということです。信用調査会社は「急速な円安を要因とした値上げが増えていて、来年2月から3月に値上げが相次ぐ可能性がある」と話しています。

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