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千葉県東方沖の地震相次ぐ 茨城県内への影響は? 専門家に聞く

  • 2024年03月02日

 

千葉県東方沖を震源とする地震が相次いでいます。3月1日朝には、埼玉県と千葉県で震度4の揺れを観測し、茨城県内では震度3の揺れを観測しました。災害リスクの評価に詳しい、つくば市にある防災科学技術研究所の藤原広行研究主監に、地震の茨城県への影響や、私たちが備えなければならないことを聞きました。
(水戸放送局 記者 丸山彩季)

千葉県東方沖地震相次ぐ 茨城県内も震度3 

千葉県東方沖では先月27日から地震が相次いでいます。
1日午前5時43分ごろ、埼玉県と千葉県で震度4の揺れを観測する地震があり、茨城県内ではつくば市や常総市、鹿嶋市など広い範囲で震度3の揺れを観測したほか、水戸市などでも震度2を観測しました。

相次ぐ地震 専門家の分析は

災害リスクの評価に詳しい、つくば市にある防災科学技術研究所の藤原広行研究主監は、「今回の地震活動が大地震に直接関係しているというわけではないものの、地震への備えを改めて考える機会にしてほしい」と話しています。

防災科学技術研究所 藤原広行 研究主監

原因の1つに『スロースリップ』

(防災科学技術研究所 藤原広行 研究主監)
「日頃から地震活動が高い地域だが、今回は次から次へと群発地震のように起きているのが特徴だ。原因の1つとしてフィリピン海プレートが陸側のプレートの下に潜り込み、ずるずると滑るような『スロースリップ』と呼ばれる現象に関連して起きているとも考えられる」

県内への影響は?

藤原広行研究主監

震源が茨城県の真下ではないので、大きな被害に直結するような地震が起きる可能性はそれほど大きくはないと思います。ただ、千葉県のあたりでは大きな地震で被害がでる可能性もあり、それにより茨城県内でも交通機関の乱れやさまざまな面で生活への支障が考えられるので、注意した方がいいと思います。
県南でかつ東の海に近い辺り、鹿嶋や潮来など千葉県境付近などは影響が大きいと思うので特に気をつけてほしいです。

今後大きな地震発生の恐れは?

(防災科学技術研究所 藤原広行 研究主監)
「地震活動が数日から1週間ぐらいは続く可能性はある。今回の地震活動がマグニチュード7クラスの大地震に直接関係しているというわけではないものの、関東では今後30年間でマグニチュード7クラスの地震が発生して大きな被害が出る可能性も強く指摘されている状況なので、改めて地震への備えを考える機会にしてほしい」

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