帯状疱(ほう)疹 早期発見!10の方法
チクチク痛い!ムズムズかゆい!ある日、急激に発疹が広がる帯状疱(ほう)疹。
重症化すると、視力低下や難聴、まひなどの後遺症に悩まされるケースも。どうすれば、早期発見できるのか?見分け方のポイントをチェックリストで徹底解説!
(クローズアップ現代 取材班)
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80歳までに約3人に1人が発症するといわれる帯状疱(ほう)疹。重症化を防ぐポイントは、発疹が出てから「72時間以内」に治療を開始することです。どうすれば異変に気づき、早期に治療を行うことができるのか。東京慈恵会医科大学非常勤講師・中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬さんに聞きました。なお、帯状疱(ほう)疹が疑われる場合は、できるだけ速やかに皮膚科などの医療機関に受診することをお勧めします。
発疹と痛みが同時にある
帯状疱疹は通常、「前駆痛(ぜんくつう)」といわれる痛みを先に感じ、その後に発疹が出ます。つまり発疹が出たときには、痛みを伴っているというのが大きな特徴です。
症状が体の片側に出る
帯状疱(ほう)疹のウイルスは神経に沿って増殖し体の表面に出てくるため、発疹や痛みも片側だけに出ていることが多いのが特徴です。
発疹の数が増えている
最初は、「虫刺されかな?」という程度の1つや2つの発疹ということも多く、気がつきにくいです。しかし、それが数日で一気に増え、範囲も広がっていきます。
家族などに様子を見てもらう
発疹は自分では見えない背中や耳の裏に出ることもあるので、違和感があれば周囲の人に見てもらうというのも、早期発見につながります。
発疹の付近がゾワゾワする、触れた感覚が違う
帯状疱疹は皮膚だけでなく、神経でも炎症が起きているため、皮膚の感覚に異常が出ることがあります。
水ぼうそうにかかったことがある
一度水ぼうそうにかかると、症状が治まったあともウイルスは体内に残り続けます。このウイルスが再活性化することで帯状疱疹を発症するため、注意が必要です。
ただし、水ぼうそうを発症したことがない方でも、気づかないうちに体内にウイルスを取り込んでいる可能性があるので、注意が必要です。
ストレスや疲労がたまっている / ウイルス感染症を患った
心理的なストレスや疲労がたまったり、感染症を患ったりすることで、免疫が低下し、帯状疱(ほう)疹を発症することがあります。
免疫抑制剤や抗がん剤などを服用中
免疫の反応をおさえる薬などを使用している場合、帯状疱(ほう)疹を発症しやすくなっている場合があります。薬の種類によって影響は異なりますので、詳しくは主治医にご確認ください。
家族が帯状疱(ほう)疹を患った
詳しい原因については調査研究が続いていますが、家族が帯状疱(ほう)疹を発症したことがある人は、ない人に比べて発症リスクが高いことがわかっています。
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