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就職活動中などのセクハラ “4人に1人が経験”

就職活動やインターンシップでセクハラを受けた経験があると回答した学生が、4人に1人に上ったことが、厚生労働省が初めて行った実態調査で分かりました。採用する側とされる側という圧倒的な立場の差があり、深刻化しやすい一方、被害者が声を上げることが難しい“就活セクハラ”。調査から見えてきた実態と相談窓口について伝えます。

“4人に1人” 明らかになった実態

この調査は、就職活動中のセクハラの実態を調べるため厚生労働省が初めて行いました。 2017年度から2019年度に大学や専門学校などを卒業し、就職活動やインターンシップをした男女1000人に調査しました。

それによりますと、就職活動中にセクハラを受けた経験があると回答したのは25.5%4人に1人に上ることが分かりました。

その内容を複数回答で聞いたところ「性的な冗談やからかい」が40.4%と最も多く、次いで「食事やデートへの執ような誘い」が27.5%などとなっています。

性的な言動に対して拒否や抵抗をしたことで内定を取り消されるなどしたケースもありました。

またセクハラの行為者について複数回答で聞いたところ「インターンシップで知り合った従業員」が32.9%、「採用面接の担当者」が25.5%などとなっています。

セクハラを受けたあと誰にも相談しないケースが目立っていて、その理由については「何をしても解決にならない」「就職活動で不利益が生じる」などが多くなっています。

厚生労働省は「就職活動中のセクハラはあってはならないもので、企業などに対策を求めていきたい」としています。

「職場のハラスメントに関する実態調査」はこちら (NHKサイトを離れます)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000165756.html

“就活セクハラ” 被害にあったら

大学のキャリアセンターや学生相談窓口、企業の採用担当者、下記の相談窓口に相談することができます。

▼総合労働相談コーナー
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
各都道府県の労働局が設置している相談窓口で、労働問題に関する相談をワンストップで受け付けています。就活生(求職者)も利用することができます。

▼性暴力ワンストップ支援センター
各都道府県に設置された性犯罪・性暴力専門の相談機関です。産婦人科医療やカウンセリング、法律相談などの専門機関とも連携していて、必要な支援を一緒に考えてサポートしてくれます。下記の記事に相談窓口一覧があります。
あなたの地域の性暴力ワンストップ支援センター【vol.34】

今回の調査から見えてきたように「就職活動で不利益が生じる」ことなどを恐れ、多くの人が相談できず、就職活動中のセクハラの実態は埋もれています。私たちはどんな被害が起きているのか、対策のために何が必要なのか、皆さんと一緒に考えていきたいです。

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