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備えない防災【インスタ画像でわかりやすく解説】

9月1日は「防災の日」。

100年前の9月1日、多くの人が亡くなった関東大震災に由来する日です。

防災が大事だと分かってはいるけど備えられていないという方もいるかもしれません。

そんなときに、ぜひ知ってほしいのが“災害のためだけに備えない防災”=「フェーズフリー」という考え方です。

日常的に活用できるものが防災にも役立つ!という発想で、今さまざまな製品や施設などが生まれています。

※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

近年注目される「備えない防災」

気象災害をもたらす大雨・短時間強雨の頻発化。背景にあると考えられているのは、自然変動の影響による異常気象と地球温暖化の影響です。2019年、台風15号は甚大な被害をもたらし、千葉県で64万戸が停電。電気のない生活を強いられました。近年、激甚化する災害への備えに、ふだん使われている施設を使うことができるのです。

①道の駅が「備蓄」の場に

2022年にオープンした鳴門市の道の駅。地域の特産品や新鮮な魚が味わえる場所として多くの客でにぎわっていますが、ここの商品は非常時に避難者のために食料として提供されることになっています。“生鮮食品以外はあえて在庫を多めに抱える”ことで、災害時売り場にある食品で避難者の食事をまかなう工夫が。

「屋上広場」も災害時津波からの避難スペースに。24時間、施設の営業時間外でも入ることが可能で、広場に上がるルートは芝生の坂になっており、車で上がってこられるように設計されています。いま、全国の道の駅で防災機能の整備が進められています。

②ホテルが「避難スペース」に

こちら、コンテナ風のビジネスホテル。自動車で移動する人のためのホテルですが、有事の際に避難所や臨時の医療施設として活用できるのです。建物の下にタイヤがついていて、トラックに連結して部屋ごと移動させる輸送可能な建物となっています。ホテルを運営する企業では自治体と災害時コンテナホテルを優先的に提供する「災害協定」を結んでいます。

こういったものが防災グッズに
こういったものが防災グッズに

これらのグッズに取り入れられているのは「フェーズ(日常時と非常時の区切り)フリー(なくす)」という考え方。日常で使うものを災害時にも役立てようというものです。こうした考えから先ほどお伝えした建物なども作られています。

防災が大事なのは知っているけど、いまひとつ前向きになれないと思っているあなた。“災害のためだけに備えない防災”の考え方を知ることでいざというときに備えませんか?

インスタグラムでも画像を公開中

インスタグラム「地球のミライ」では、環境問題や気候変動のほかSDGsの達成に向け、いま課題になっていることを写真やグラフィックで紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます

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担当 地球のミライの
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