教えて 自転車用ヘルメットQ&A
- 2023年05月18日
2023年4月に全国で始まった自転車用ヘルメットの努力義務化を巡って、さまざまな疑問の声があがっています。
この記事では、専門家などに取材をして皆さんの疑問に答えます。
(#かぶろう自転車用ヘルメット 取材班)
「安価なヘルメットは頭を守る効果はあるの?」
どんなヘルメットなら頭を守る効果があるのか。
店頭に行っても悩みますよね。
選ぶときの目安になるのが「安全基準」です。
ヘルメットの着用はあくまでも努力義務なので、法律で基準が定められているわけではありません。
でも、警察庁などが推奨している製品があります。
それが、こちらの「SG」マークがついているものです。
SGとは「Safe Goods」の頭文字で、製品安全協会が認証しているものです。
ヘルメットに関しては、「耐衝撃性」や「ぬげにくさ」などの基準を設け審査しています。
ただ、この認証マークのあるものでも購入して使い始めてからおよそ3年が経過したヘルメットは、プラスチックが劣化するなどして安全性が低下している可能性があるとして、協会では交換することを推奨しています。
ほかにも日本自転車競技連盟による「JCF」マークや海外メーカーの場合は、各国で定められたマークもあります。
「ヘルメットをかぶらないと保険は下りないの?」
もう一つ疑問の声があがっていたのが、事故に遭ったときに、ヘルメットをかぶっていないと保険が下りないのではないか、という疑問です。
松山市で交通事故の案件を多く扱っている弁護士の川路雄介さんに聞きました。
「努力義務となったことで、ただちに(裁判などで)不利に扱われるようなことはないと思いますが、愛媛県内では学生さんはヘルメットを着用、みなさんがされてる状態を目にすると思うんですけど、これと同じように今後、自転車を運転する方がヘルメットをしているのが当たり前のようになってきたという時には、(事故の時の)過失の割合としてヘルメットを着用していなかったということが(裁判で)不利に扱われる材料になっていくということは考えられると思います」
NHK松山放送局では、引き続き自転車用ヘルメットなどについて取り上げていきます。
「これを調べてほしい」という皆さんの声も募集しています。