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松江にオープン グルメだけじゃない!松江の陶芸品を広める店

しまねっとNEWS610 4月10日放送
  • 2024年04月18日

松江にオープンした飲食店

ことし1月下旬に松江市にオープンしたこちらの飲食店。
一体どんなお店なのか、キャスターの斉藤が取材してきました!

店の外観

松江の古き良き古民家を改修して作られたお店。中に入ると…

オーナーの岸本廣美さんが素敵な笑顔で出迎えてくれました。
お店に入って気になったのが!

たくさん並んだ陶芸品!この陶芸品は一体…??

岸本さん

こちらから好きな絵柄のお皿を選んでください!

お店には松江市内の8つの窯元や工房の陶芸品が並んでいます。
この中から、自分でお皿を選ぶと…
選んだお皿を使って料理を味わうことができるんです。
 

斉藤

味のある器ばかりですね!
こうやって自分で選ぶとなると1個ずつじっくり見るので、
それぞれの器の良さがわかりますね。

今回選んだのは!

太陽をモチーフにした「火の川焼」です。ここに料理が載ると。

また違った印象に!この日の日替わりメニューは
「ぶりのソテー 韓国風のピリ辛ソース」です。
 

斉藤

落ちついた赤のお皿に緑やオレンジ鮮やかな色が映えますね!

その味は…?
斉藤

おいしいです!ふっくらして甘みのあるぶりの身に
コクのあるソースが合います。
載せるお料理は器によって変えているんですか?

岸本さん

変えてないですね。同じものを載せています。同じ料理でも全く違う料理になるような気がしているんですね。
それをぜひ家庭でも楽しんでいただきたいです。

同じ料理でもこんなに違うんです!

松江の陶芸家が抱える課題

岸本さん 地域おこし協力隊仲間と

沖縄県出身の岸本さん。松江城や出雲大社など、日本らしい建物や文化のある島根県に惹かれ
地域おこし協力隊として2年前に松江にIターンでやってきました。
活動では県内の「工芸品」などをPRする活動を行ってきました。

過去には、工芸品を販売・展示するイベントなどを開催。
多くの作家と交流する中で特に陶芸品についてある課題があると感じたといいます。

オーナー 岸本廣美さん
松江の作家は1人で製造からブランディングをして情報発信して販売までという
一連の流れをやっているので時間が足りないだろうなと思っていました。
私が陶芸品をPRしてあげられるのであればやってサポートしていきたいなと思いました。

実際に器を使うことで陶芸品のデザイン以外にも、
手触りや使いやすさを知ってほしいと店をオープンさせました。

そして、岸本さんさんの接客には、あるこだわりが。

岸本さん

持ってみたらわかると思うんですけどこの器、めっちゃ軽いんですよ。

お客さん

本当だ。軽い。

高齢になると軽いのがほしいっていうことで
お客様の要望を聞きながら重さとか調節しているんです。

このようにこれまで作家と直接話して知った
作家の作品に込めたこだわりを詳しく伝えているんです。

 

2階にはこんなスペースも

2階には展示スペースが設けられています。
料理を待っている間や食後にも展示スペースで時間を過ごすことができるんです。

この日は陶芸品に加えて染織物やガラス作品など
7人の作家の作品が並ぶ販売イベントが開かれていました。

(左:オーナー岸本さん 右:陶芸作家 三島さん)

この中には、飲食店で取り扱いのある陶芸作品も並んでいます。
作家の三島耕二さんもかけつけました。

岸本さんと2年前からの付き合いだという三島さん。岸本さんについては。
 

作家 三島耕二さん
作家さんってあんまりしゃべらない人も多いので、そういう面では
思いをくんで話をしてもらえるっていうのは作り手としては
松江の作家は幸せだなって思います。

オーナー 岸本廣美さん
作家さんや一般の方、これから生まれてくる新たなクリエイターなど
みなさんが交わるような店になっていったらいいなと思っています。




 

  • 斉藤菜緒

    松江放送局・キャスター

    斉藤菜緒

    私自身、陶芸作品が好きで
    取材しました。器にこだわると生活がより豊かになる気がします。

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