松江に新感覚?図書館オープン!“交流の場をみんなで作る”
- 2024年02月26日
松江にオープン!私設図書館
1月松江市中心部にオープンしたのは…
個人が開いた「私設図書館」です。白を基調としたおしゃれなデザインです。
館内には絵本、児童書、小説、実用書などおよそ720冊の本が置かれています。
館内で本を読んだり、3冊の本をおよそ3週間借りたりすることができます。
この図書館。一般的な図書館にはないある特徴が。それは…
個人が本棚のオーナーになることができるというところ!
例えば、こちらの本棚。手芸が好きな人が一箱、本棚を借りて
ぬいぐるみやフエルト作品の作り方が載った本などを並べています。
このように、借りた本棚に自分の好きな本や来館者に読んでもらいたい本を
並べることができるんです。
誰でも、本棚の大きさに応じて月1000円~オーナーになることができます。
本以外にも、小物やPOPを使うなどレイアウトは自由に考えて本棚を
作ることができるという仕組みです。
こちらの小説が並ぶオーナーの本棚のオーナーの坪倉理子さんは
自分も本が好きなので(人に)勧めたい気持ちはあるんですけど、勧めるってやっぱり
ちょっと難しくて。ここに置いておけば、押し付けがましくなく人におすすめできるというのがいいんじゃないかなと思ってちょっとやってみたいなと思いました。
私達が今まで読んできてすごく感動した本なので、皆さんにも同じような感動を味わっていただけたら嬉しいです。
オーナーはすでに7人集まっていて、今後もオーナーを募集していくということです。
図書館を“交流の場に”
そしてこの図書館もう1つの特徴が…
本を読んだ人がオーナーに向けて感想を残すことができるというところ!
感想を残すことによって、オーナーと来館者の間に交流が生まれることを狙っています。
実際に図書館で本を読み、感想を書いた人は。
自分の本棚にあるものと同じような本が並べてあって、(オーナーは)
なんとなく好みとか考え方とかよく似た方なのかなと想像ですけど堪能しています。
(オーナーに)会ってはないけれどなんとなく、勝手に申し訳ないけど知り合いに
お友達にメッセージ書いたようなそんな感じです。
図書館をオープンさせ、運営を行っているのは
6年前から障害がある子どもなどを支援する教室を運営している
峠優子(たお・ゆうこ)さんと妹の松浦みどり(まつうら・みどり)さんです。
どうしてこのような交流を生み出す図書館を作ろうを思ったのでしょうか?
そのきっかけは二人が運営する教室にあるといいます。
教室では、体を動かすことや、認知力を高める学習を行っています。
それは1対1の関わりがメインになってくるんですけど、
別の場としていろいろな人と自然な形で関わりあえる、
社会の中の一員としていろんな人と関われる
教室に通う子どもたちにそういう場ができればいいなと思って作りました。
子どもたちの反応は…?
取材したこの日は峠さんと松浦さんが運営する教室に通う子どもたちが訪れました。
子どもたちは本に夢中!自分たちの興味のある本を笑顔で読んでいました。
やっぱり大事にしたいのは、いつでも来てもらえることと
なんか安心してね「ここに来るとほっとするわ」みたいな場になるといいなと
それをオーナーさんや利用者さんとともに作り上げていけるといいなと思っています。