地域に人を呼び込むゲストハウス
- 2024年03月18日
島時間を楽しむゲストハウス
隠岐の島町・久見地区。
人口が100人に満たないこの地区に去年5月、ゲストハウスがオープン!
築100年以上の古民家を改修しています。
オープンさせたのは、Iターンでやってきた和田達也さん。
和田さんは富山県出身です。
こだわりの詰まったゲストハウス、早速案内してもらいました。
できるだけ当時のものを残し、古民家らしさを大事にしています。
時間を忘れて過ごしてほしいと、あえて時計は置いていません。
そんな思いから、漫画や本を置いて、ゆったりとくつろげる空間も作っています。
食も旅の楽しみ。
夕食は島で獲れたものにこだわり、
和田さん自らが魚を釣って調理することもあるそうです。
Iターンで見つけた島の魅力
5年前まで東京や新潟で営業の仕事をしていた和田さん。
転勤が多く、知り合いがいない環境を妻の芙美さんは心細く感じていたそうです。
以前から地域とのつながりを感じられる島での暮らしに憧れていて、
参加した島根県の移住イベントで隠岐の島町の人に声をかけられ、
家族4人で移住を決意しました。
人がすごく人情深い。家族みんなで風邪をひいたときに、みんな心配してご飯を作ってもってきてくれて、そこはすごいありがたいなと思いましたね。
島内外をつなぐ交流拠点へ
支えてくれる島の人への感謝もあり、観光客を楽しませるだけでなく、
地域の盛り上げにも一役買っています。
去年7月、インド服を販売している出雲の人とイベントを開催。
およそ60人のお客さんが来て、大盛況でした。
島外の人と島内の人が交流できる拠点にできたらすごくいいな。
みなさんすごく良い顔をされていたので、こういう場にできたらいいなと思います。
そうした思いは地域の人にも届いています。
和田さんが以前働いていた島の畜産会社の村上さん夫婦に聞きました。
島にいたら固まった考え方になりがちだけど、違った所から来たらまた違った刺激になっています。いろんな人と交流できる場所を作っていることはいいことだなと私たちも思います。
この地区を盛り上げたい
以前から島にアクティビティが少ないと感じていた和田さんは、
カヤックを4艇用意し、4月中旬からシーカヤックのガイドを始めます。
久見地区の歴史や景色、洞窟体験ができるシーカヤックの
準備を進め、地域の活性化に向けて奮闘しています。
この地区も人口100人を切っているので、人を呼び込むことによってこの地域が元気になればいいなと思います。僕もいろんな人に良くしてもらいましたし、そういう人の良さっていうところも観光客の方に体験してほしい。人の良さっていうのも見てほしい。