前橋 あんこで街を元気に! あんこ好きによるあんこ好きの店
- 2022年10月14日

「ほっとぐんま630」でお伝えしている「菅原が行く、中谷が行く」。今回は菅原が向かったのはユニークな「あんこ」の専門店です。あんこ好きによる、あんこ好きのための、あんこで街を元気にする取り組みを取材しました。
(前橋放送局キャスター 菅原成美/2022年9月取材)

「今回は前橋市の中央通り商店街にやってきました。こちらのお店、平日にもかかわらず列ができています」。
訪れた客
「祖母が食べたいって言っていたので買いに来ました。ぎりぎり買えてよかったです」
先月(9月)9日から先月25日まで期間限定でオープンしたあんこ専門店です。

人気を集めているのは、おはぎをはじめとする、さまざまなあんこのメニュー。

取材に訪れた日は午後2時には売り切れる人気ぶりでした。

扱っているのは王道のおはぎからー。

こんな変わり種まで。


「スパイスのちょっとピリッとした。チャイのミルクティーのような、風味も感じられて、この組み合わせは新感覚です」
これらのメニューを考案したのは、あんこをこよなく愛する人たち。実はこのお店、誰もが気軽に参加できるまちづくりの仕組みを作ろうと市内のマーケティングの会社が立ち上げたプロジェクトの一環なんです。

第一弾となる今回は、幅広い世代に興味をもってもらいたいと、あんこ好きを募り、5歳から81歳まで、総勢70人のメンバーが、商品開発などに取り組んできました。

メンバーのひとり、佐藤健司(さとう・けんじ)さんです。

前橋市在住で大好きなあんこでまちづくりに参加できるならとこの事業に参加しました。
佐藤さんが考案したのは、エクレア生地にあんとホイップをはさんだ「エクレあん」。

そのお味は…。

「あんこにクリームが邪魔しない、ちょうどいいあんばいの甘さで、お互いを引き立てってます。和風と洋風のいいとこどりですね」。

「自分で考えたメニューなので、SNSとかチェックしちゃうんですけど、それみて『エクレアおいしかった』というのを見ると、すごくうれしいです」。
このユニークなプロジェクトを企画したのは本橋豊(もとはし・ゆたか)さんです。

この店を立ち上げた思いを聞きました。
本橋豊さん
「前橋の中心市街地の活性化が徐々に進んできているが、なかなか市民が直接、街づくりに加わる場があまりなくて。地元を盛り上げようという時にやっぱり市民が主役になって、町をつくっていくことをしたかったので。気軽に市民が参加できるような活動を続けていきたいなと思います」。

あんこ好きによるあんこ好きのためのお店。そこには、大好きな物で地元を元気にしたいという人たちの熱い思いがありました。
そんなあんこ好きの皆さんによる、あんこ専門店は、先月25日までの期間限定の営業でしたが、改善点を洗い出し、来年春の開業を目指すということです。
