天皇杯準決勝 ロアッソ熊本と柏をつなぐ縁
- 2023年10月06日
ロアッソはJ1のチームを次々と倒す快進撃で、J2のチームとして唯一 準決勝に残りました。
今度の対戦相手は J1の柏レイソルです。
試合会場となる柏のスタジアムですが、実はサポーターや選手にとって 忘れることができない場所なんです。
7年前の熊本地震でロアッソの本拠地が使えなかった時に、会場を提供したのが柏のスタジアムでした。
その7年前の試合に携わり、今回再び柏へ向かう ロアッソのサポーターを取材しました。
(熊本放送局キャスター・渡慶次 秋穂)
熊本市の会社員、坂本 安里紗(さかもと・ありさ)さん。
小学生の頃から ロアッソ熊本のサポーターです。
小さいときから ずっと応援しているチームなんですけど、
今は “ ロアッソの応援に行くために働いている ” といっても
過言ではないぐらい、そのくらい自分の働くモチベーションというか、
自分の中ではなくてはならないものです。
坂本さんは7年前、柏レイソルのスタジアムで行われた
ロアッソの試合で ボランティアを務めました。
当時J1のチームだった柏で、J2のロアッソの試合が行われたのには 理由がありました。
熊本と柏をつなぐ縁
大きな被害をもたらした熊本地震。
熊本市内にある ロアッソのスタジアムは、救援物資の置き場所となったことなどから、ホームで試合ができない状態が続きました。
そんな中、代わりの会場を提供してくれたのが 柏のスタジアムでした。
地震からおよそ1か月後、柏で行われた ロアッソと水戸ホーリーホックの試合。
当時 東京の大学生だった坂本さんは、復興の役に立ちたいと、この試合のボランティアになることを決めました。
柏のユニフォームを着ている方もたくさんいて、
入り口で赤いビニール袋を配って
"(スタジアムを)赤に染めましょう "という動きがあって。
その時にサッカーファミリーの力を感じた。
熊本への思いとかサッカーのつながり、サッカーが当たり前にできること、
いろんな人の支えがあって 開催できていることを感じられたので、
ありがたい気持ちが一番大きかった。
大学を卒業後、熊本に戻った坂本さん。
ロアッソのほとんどの試合を直接観戦する 熱心なサポーターとなりました。
今度の天皇杯準決勝では、柏を7年ぶりに訪れる予定です。
今のロアッソは 皆さんのおかげでここまで強くなったんだよ、というのを
ぜひ選手たちに見せつけてほしいなと思っています。
恩返ししたいところですが、勝ちは絶対に譲れないので、
勝って恩返しができたらいいなと思っています。
坂本さんの予想スコアは?
2対1で勝ちます!