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子どもの味方 高知おもちゃ病院奮闘中!

NHKプラスの見逃し配信で全国どこからでもご覧いただけます。 配信は12月19日(火)午後6:59までです。
  • 2023年12月18日

 

2023年12月12日(火)放送

子どもたちの壊れたおもちゃを「治療」してくれる「高知おもちゃ病院」。子どもたちの笑顔のために県内で活動するおもちゃドクターたちを取材しました。

放送後1週間以内は、NHKプラスの見逃し配信でご覧いただけます。

見逃し配信は2023年12月19日(火)午後6時59分まで
全国どこからでもご覧いただけます!

高知おもちゃ病院とは?

子どもたちの壊れたおもちゃを「治療」する「高知おもちゃ病院」。

おもちゃ病院では、病院と同じように愛情を込めておもちゃを扱うので「修理」を「治療」と言います。

診療所に着いたら、壊れたおもちゃの症状をカルテに記入

地域のシニア世代が自分の持っているスキルを生かそうと2015年に開設しました。

おもちゃドクターは全員ボランティア。部品代を除き無料で治療します。

持ち込まれるおもちゃは、修理の保証期間を過ぎていたり、部品が手に入らないものがほとんど。

ドライバーやはんだごてを巧みに操り治療

ぬいぐるみの治療が得意なドクターやクレーンゲームのドクターなど、それぞれ専門分野があります!

治療が難しいおもちゃも…

子どもたちが持ってくる壊れたおもちゃの中には、現場で治療が難しい重症のおもちゃもあります。

そんな場合は「入院」となります。

 

このおもちゃはモーターが壊れて入院となりました

入院したおもちゃは,、おもちゃドクターが家に持ち帰って治療。

 

ぬいぐるみの足の部品を針金で治療

部品が無いときは、折れた部品を細い針金でつなぐなどドクターの工夫で治療されます。

しかし、つないだ部品が再び壊れてしまわないか、不安が残る状態でした。

そこで、その不安を解消するために新たな機械が導入されました。

現れた救世主

3Dプリンター全景

それが、3Dプリンターです!

3Dプリンターは樹脂を固めてゼロから部品を作り出すことができる機械です。

3Dプリンターで部品を作る合間に竹内さんに聞きました

高知おもちゃ病院・代表の竹内博則さんです。

今年4月からおもちゃに使われている歯車や骨組みなど手に入らない部品を3Dプリンターで作りはじめました。

3Dプリンターで作ったぬいぐるみの足の部品
竹内さん

3Dプリンターで、ぬいぐるみの足となるパーツをゼロから作りました!

壊れた部品と同じ形の部品が作れるようになったことで、治すことができるおもちゃが増え、治療の質も上がったそうです。

 

入院していたネコのおもちゃを迎えに来た家族

私が取材した日も入院していたネコのおもちゃを迎えに来た家族がいました。

右の後ろ足の骨折が原因で入院していました

このネコのおもちゃも3Dプリンターで作った部品のおかげで、無事に退院!

迎えに来た子どもたちもうれしそう

これは、息子がおもちゃ屋さんで一目ぼれして買ったものです。壊れてしまった時に自分たちで直そうとしてみたものの修理できず、今回、おもちゃ病院に持ってきました。息子にとって愛着のあるおもちゃだったので、治療できたという報告を電話でいただいた時もキャーと喜んでいました。(おもちゃの持ち主のお母さん)

「モノを大切にする気持ち」を届けたい

おもちゃ病院で治療の合間の竹内さん

おもちゃを修理していると、「子どもたちのためにどうにかして治してあげたい」という気持ちと「どうしても治したい」という気持ちが出てきます。持ってこられた方が「もういい」と言っても、自分的には治したいな、と。そのような挑戦する気持ちがあり、達成感も非常にあるので、おもちゃドクターの全員が熱心にやっているんだと思います。(高知おもちゃ病院代表・竹内博則さん)

おもちゃ病院は高知県内5カ所で、毎月2回営業

大切なおもちゃを再び子どもたちの元に送り届けるおもちゃ病院。

病院のドクターたちは治療を通して、子どもたちにモノを大切にする気持ちも届けています。



 

  • 矢島夏

    高知放送局 キャスター

    矢島夏

    取材の時に見た、治ったおもちゃを手に取った時の子どもたちの笑顔がとてもすてきで心が温まりました!

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