3年間お世話になりました！　

高知に来て丸3年。

高知では「南海トラフ巨大地震から命を守る」という大きなテーマと向き合う日々が中心でした。

高知大学・防災推進センター・岡村眞（おかむら・まこと）客員教授とともに県内各地の小学校や中学校を巡って、皆さんとともに防災について考えるコーナー「あっちゃん＆まこと先生の逃げ足ジシンあり」を担当できたことは、私にとって大きな財産です。

子どもたちの姿を通して、学校や家庭、そして地域で「地震、津波の場合はどこに避難するか」、「どうすれば安全に避難することができるか」など、防災について考えるきっかけになればと思いながら毎回、取材・制作に携わっていました。

どこまで思いが伝えられたか未知数ですが、コーナーに参加してくれたある児童からは、放送後に「もしも地震が来ても私たちの力で元通りの大好きなふるさとに戻してみせたい」と力強いリアクションがあったことは、この仕事に長年携わってきた中でも思い出深い出来事です。

ほかにも、戦争と平和について考えるインタビュー取材、スポーツではパリ五輪を目指す高校生でレスリングの西内悠人選手を取材できたことも大変貴重な体験となりました。

私が高知に赴任してからの3年間は、コロナ禍ということもあり、高知の良いところをもっと発信できないかと悩む部分も自分としては多々ありましたが、全力で業務にあたり、高知のためにと思いながら仕事に取り組んできました。

キャスターを担当していた平日夕方のニュース番組「こうちいちばん」では、ニュースの合間の私のバカバカしい話にも怒らず温かく見守っていただき本当に感謝しております。

次はふるさと徳島局での勤務となります。若手をサポートしながら、改めてふるさとの良さ、課題を見つめなおし、取材し、発信を続けていきたいと考えております。

高知で育てていただいたご恩に報いるよう、これまで以上に仕事に打ち込みたいと思います。さらにパワーアップして、数年後、高知に帰って来る！？ことがありましたら、その時は、また、よろしくお願いします！

2023年3月31日　高橋篤史　拝