野々市のジャズバンド 世代を超えて1つに
- 2023年11月08日
野々市を拠点に活動する社会人のアマチュアバンドです。
リズミカルな演奏に自然と体が動きます。
モットーは「音楽を楽しむこと」
昭和54年に結成された「ムーンライトJAZZオーケストラ」
現在、23人のメンバーで活動しています、バンドのモットーは、「音楽を楽しむこと」
結成当時のメンバーも現役バリバリです。
「あすのことは考えない連中が集まってできたんで、1年持てばいいかなという。たまたまいろんなことでね」
「私は宴会係なんで、それでみんなバンドの和気あいあいが保てとるかなと」
現在、バンドマネージャーを務める山本晃彦さんが44年前に発起人となり、バンドが結成されました。
練習を重ね、平成2年には、世界三大ジャズフェスティバルの1つ、アメリカの「モントレージャズフェスティバル」にも参加しました。
新たなメンバーと共に
来月、野々市市で開かれる演奏会に向け、練習に励むメンバー。
高齢化が進む中、バンドに新しい風を吹き込んでいるのが、若い人たちです。
地元の大学生との交流などを図ることで、20代のメンバーがこの2年間で5人も加わりました。
その1人、ドラムを担当する永見拓也さん、23歳。
去年、バンドの練習を見学したのがきっかけとなり新たに加わりました。
金沢工業大学に入学してジャズ研究会でドラムに打ち込む中でジャズバンド「ムーンライト」に出会いました。
永見拓也さん(鳥取県出身)
「ここの人たちみんな、いい人たちだなと思って、ここだったら楽しく音楽ができそうだなって。ちゃんと練習しつつ、和気あいあいとやるのがほかのバンドと違うのかな」
大学を卒業後は県内で就職し、営業の仕事をするかたわら、演奏会に向けて練習に励んでいます。
世代を超えて1つに
週に1度の全体練習です。
始まる前は、和やかな雰囲気ですが…。
練習が始まると真剣そのもの。
先輩からも厳しい指摘が入ります。
「小節の頭が分かるような感じでたたけば、まだ分かりやすい。
かっこいいことしようとしているのは分かるけれど、あだになっている」
「…」
来月演奏する曲は、変則的なリズムの曲ばかり。
納得できる演奏をするために妥協はしない姿勢も、「ムーンライト」のメンバーが大切にしてきたポリシーです。
永見拓也さん
「なんとかこれまで食らいついてきたみたいな練習すればするほど結局うまくなっていくので挑戦です」
練習が終われば、笑顔が戻ります。
ジャズという共通のテーマのもと世代を超えてお互いが歩み寄り、何でも自由に言える関係ができあがってきました。
「音楽的にもすごく若返ったような」
「ジャズっていうのは、共通のことばみたいな感じ。ジェネレーションギャップが逆にない」
永見拓也さん
「バンドをやっていておもしろいのは、同じ好きな音楽があって、いろいろ意見を交えながら本気でみんなやるっていうのがそうなんじゃないかなと思う。1つムーンライトのサウンドになれたらうれしい」