夏の甲子園 星稜高校2023 近藤真亜久選手インタビュー
- 2023年08月09日
現在、開催中の夏の全国高校野球選手権大会。石川県代表の星稜高校は、いよいよ明日、初戦(vs長崎・創成館)を迎えます。夏の石川大会で、打っては0.538でチーム1の打率、守っては捕手としてピッチャー陣を牽引。攻守に渡ってチームの優勝に貢献した、4番・捕手の近藤真亜久(まあく)選手に、優勝の翌日、話を聞きました。
(アナウンサー 大村和輝)
優勝から一夜明けて
改めて、おめでとうございます。 どうですか?一夜明けて。
ありがとうございます(笑顔)。実感が湧かないんですけど、 きのう、地元だったり、 友達とかからラインとかが来ていて。お祝いしてくれて。そこで少しずつ実感してきたかなという感じです。
昨日(決勝)はどの瞬間が一番嬉しかったですか?
マウンドに集まった瞬間です。忘れられないです。嬉しさが爆発しました。
応援席に挨拶をした時、近藤君、とっても良い笑顔をしてましたね。
ありがとうございます(笑顔) ベンチに入っていないメンバーがスタンドで見ていて。 そこは甲子園に行かないといけないっていうのが自分達の中でもあったので。まず甲子園の舞台に行けるということをメンバー外の人たちにプレゼントできたのは、まず良かったのかなと思います。
昨日の決勝。9回裏2アウトの場面で、準決勝でサヨナラホームランを打っている(遊学館)倉知選手に打席が回ってきました。どんな思いでしたか?
今大会あまり当たってないと見ていたんですけど、1発あるっていうバッターだったので。自分たちも絶対に同点にしたらまずいなって、逆転まで持っていかれるかもっていうのは考えていました。倉知選手はインコースが得意ということで、そこのまっすぐだけは絶対に駄目っていう、ピッチャーにジェスチャーで伝えました。 最悪、フォアボールでいいから、外、外、外で。ホームランだけは防ぎたかったので。全部、外だったと思います。
だから全部、外だったんですね。最後はサードゴロに打ちとりましたね。
でも、やっぱり送球まで気が抜けなかったです。 サードが捕った瞬間、ホッとというか嬉しさが出てきました(笑顔) マウンドに早く行きたかったです。
打っては打率0.538、守備では好リード
決勝、バッティングでは三塁打。それも右方向。やはり得意なバッティング?
そうですね。自分の持ち味は広角に打てることだと思っているので。そこを出せたのは良かったです。
準決勝でも近藤君のヒットが逆転に繋がりました。決勝も3塁打。調子は上がっていますか?
自分の中では10割ではないと考えています。良い所での1本だったり、長打が少なかったかなと思っています。とくに長打を増やしていきたいです。
長打を増やすためには、どうしたら良いと考えていますか?
狙えるところではしっかり狙っていくことが大事かなと考えています。
リードの方では、武内投手となかなかサインが決まらないシーンもありましたね。
武内は、あまり良くない状態の中で投げていましたし、そこはやっぱり自分が折れないで。絶対打ち捕れると思ったので。「信じて投げてこい」って感じでサインを出し続けていました。
一方で、決勝はとくにお客さんも多く入りました。どうでしたか?
自分が打った瞬間はめっちゃ気持ち良かったですね。歓声がいつもと違いました。 その分、ピンチの時も相手の応援が大きいですし。とくに遊学館さんは石川県内でも(声援、応援が)大きいので。インパクトはありました。
昨夏の悔しさを胸に
さあ、いよいよ甲子園です。近藤君は去年の夏も経験していますよね?
そうですね。あの試合があったからこそ、頑張ることが出来ました。あんな負け方は絶対にできないっていうのはチーム内で意思は固まっています。去年を経験した選手が先頭に立ってやっていかなきゃいけないとコーチや監督にも言われていました。そこから1年間経って、こうして甲子園を決められたので、そこは良かったと思っています。
最後に、甲子園大会への意気込みを教えてください。
やっぱり「日本一」しかないと思います。 チームでは「全国制覇」です。
自分の目標は、ホームラン3本以上と打率6割以上を目指します。キャッチャーとしては、甲子園はバッティングが良いチームばかりだと思うので、1試合は3点以上は絶対とられないというのと、ピッチャーが投げやすいようにリードする。ピッチャーを生かすも殺すも自分次第なので、3点以内に打ち捕っていきたいです。