沖永良部島にサッカーの遠藤航選手がやってきた!
- 2023年06月30日
「島から羽ばたく選手がどんどん出て欲しい」
奄美群島の本土復帰から70年のことし、サッカー日本代表の遠藤航選手が沖永良部島の子どもたちに贈ったメッセージです。
(鹿児島局記者 古河美香)
遠藤選手がやってきた!
6月27日、サッカー日本代表のキャプテン、遠藤航選手が初めて沖永良部島にやってきました。
奄美群島の本土復帰からことしで70年になるのを記念して、知名町がサッカー教室を企画したのです。
知名町のフローラルパークには、小学生から高校生までの島の子どもたちおよそ250人が集まりました。
プロの技 輝く子どもたちの目
遠藤選手は、ドイツ1部リーグのシュツットガルトに所属し、日本代表ではキャプテンとして攻守の要、ボランチを担っています。
ミニゲームでは、子どもたちが遠藤選手のドリブルを必死に追いかけ、ボールを奪い返していました。
遠藤選手の最大の持ち味である1対1の強さを体感してもらおうという対戦も行われました。
子どもたちは、間近で見るプロの足さばきとキープ力に驚いていました。
教えて!遠藤選手
質疑応答の時間も設けられ、子どもたちは次々に手を上げ、気になることを尋ねていました。
一番好きなゴールキーパーは誰ですか?
キーパー?!最近だと、スイス代表でドルトムント所属のコベル選手です。若くして正ゴールキーパーを務めているのですごく好きです。
どうしてサッカーを始めようと思ったのですか?
父親がサッカーをしていて、小さいころからボールを蹴ることが多かったです。友達ともよくサッカーをして遊んでいました。小学1年生のときに母親から「やってみる?」と聞かれ、好きだったから「やろう!」と思ったのが、サッカーを始めたきっかけです。
これから気をつけたいことは何ですか?
日本代表のキャプテンになったので、もっともっと上手にならないといけないと思っています。うまくなりたい気持ちを持ち続けたいと思います。
あと、子どもが4人いるので、あまり怒りすぎないように気をつけたいかな。
対戦して強いと思った選手は誰ですか?
誰だろうな、たくさんいるけどレアルマドリード所属のカゼミロ選手とかかな。同じポジションでいい選手だなと思います。
試合中、意識していることは何ですか?
攻撃でも守備でも常にプレーに関わるということを意識しています。攻撃であればボールを蹴れることを、ボールを奪われたときはすぐに奪い返すことを考えたポジショニングを考えます。ボランチとして真ん中でプレーしている以上は、90分を通してプレーに関わらなければならないので、休まず、常に動いて、どこにいれば周りの選手をサポートできるのかを考えています。
“島から羽ばたく選手が出て欲しい”
最後に、遠藤選手から子どもたちにメッセージが贈られました。
遠藤航選手
島から羽ばたく選手がどんどん出て欲しい。僕は日本代表でプレーしていますが、みんなが大きくなるころまで選手を続けたいです。そして、選手として会ったとき「サッカー教室に参加しましたよ」と声をかけてほしい。これから大変なこともあると思いますが、サッカーを好きな気持ちを大切にして頑張ってください。
大満足の子どもたち
一緒にプレーができてすごく楽しかったです。身長が高くて、体ががっしりしていました。ミニゲームではボールが奪えませんでした。
沖永良部島に来てくれてうれしかったです。
およそ2時間行われた沖永良部島でのサッカー教室。
参加した子どもたちのほとんどが、遠藤選手にサインを求めていました。
離島の子どもたちに"本物"に触れてもらいたいと企画された遠藤選手のサッカー教室。
奄美群島の本土復帰から70年の節目の大きなプレゼントになりました。