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走り幅跳び全国トップ 函館の小学6年生

  • 2023年11月21日

函館市の小学生がことし9月、小学生の陸上全国大会に出場し、走り幅跳びで全国トップの記録を打ち出しました。自己ベストも更新し、北海道の小学生がもつ記録を28年ぶりに塗り替えました。将来も期待されるこの小学生、その強さの秘けつに迫りました。(函館放送局  吉本はづき)

走り幅跳びで全国1位の記録

函館市の小学6年生の橋本宗汰郎選手です。

ことし9月、横浜市で開かれた小学生の全国大会に出場し、走り幅跳びで5メートル61センチを記録しました。精鋭が集まる中で、全国1位の記録を打ち出しました。自己ベストも21センチ上回り、小学生の北海道記録も28年ぶりに塗り替えました。

橋本宗汰郎選手
「自分が得意なのが幅跳びだったので嬉しかったです。記録が出されたときに、もう一気に嬉しくなって、両手でガッツポーズしました」

強さの理由は…  膝

橋本選手の強みは、踏み切るときの膝の高さです。

「踏み切らない方の足、『リード足』を上に持ってきたほうがいい」とアドバイスをもらったことをきっかけに、膝を高く上げることを意識し始めました。

全国大会のテレビ解説でも、「膝の高さ」が評価されていました。

解説者
「彼は膝をしっかり高く上げながらというのがよく出来ていて、高さにつながり、滞空時間が長く、そして前に跳べている。ぜひ参考にしていただきたいジャンプですね」

リード足を意識した跳び方について橋本選手は…

橋本宗汰郎選手
「踏み切り足とは逆の方を高く上げると、感覚的にも体がふぁって上がったような感じがします。ずっと意識して跳んでいます」

橋本選手はリード足を高く上げるために、自宅や近くの公園で何度も自主トレーニングを重ねてきました。

その努力もあって、陸上競技を始めてわずか3年で全国1位になりました。

器械体操の経験が急成長のきっかけに

橋本選手を陸上競技に導いた山田光先生です。

小学校低学年の時の担任で、橋本選手の足の速さから才能を感じ、陸上の世界に誘いました。いま、その急成長ぶりに驚いています。

山田光先生
「自分がこうやって指導して10年くらいたつんですけど幅跳び5メートルを超えた子は何人かいるんですけども、ここまで跳んできた子は初めて見ました」

山田先生によると、急成長の理由は幼い頃習っていた器械体操の経験です。

全力で走りながらも、高く跳び上がり、踏み切ることが必要な器械体操が、走り幅跳びで大きな強みになったとみています。

山田光先生
「5年生ぐらいから才能が伸びてきて、その原因って、そこのきっかけは何なのだろうって考えた時に、器械体操だったのかと思いました。踏み切りの強さと高さちょっとほかの子たちと違っていたので…」

課題を乗り越え、さらなる高みへ

橋本選手は来年から中学生になります。今の課題は助走のスピードを上げることです。
勢いをつけたまま踏み切ることで、より記録を伸ばそうとしています。
自宅でも縄跳びを使って、足首の筋力を強化しています。

橋本宗汰郎選手
「もっと足を速くして、踏み切りまでつなげたい。これから足が速くなってくると、足が速いほど踏み切りを生かすのが難しくなってくるから、対応できるよう練習していきたいです」

次に目標とするのは、来年のジュニアオリンピックです。橋本選手はさらなる高みを目指しています。

橋本宗汰郎選手
「ジュニアオリンピックに出て、1年生のクラスで優勝することが目標です。怪我をしないでちゃんと成長していけたら1位になれるかなと思います」

2023年11月21日

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