函館市で北方民族の文化に触れる!
- 2023年8月4日
シリーズで3回お伝えしている「つくって学ぶ!道南資料館」のコーナー。最後は、「函館市北方民族資料館」です。有名漫画の影響で今、注目されているアイヌ文化について学ぶことができます!
北方民族の資料が展示
やってきたのは、函館市末広町にある「函館市北方民族資料館」です。
建物は、昭和63年まで「日本銀行函館支店」として営業していました。大正・昭和の名残が随所に残っていて、建物もとても魅力的です!
そんな館内を案内してくださったのは、館長の木戸忍さんです。
まず、最初に向かったのは、アイヌの衣装が展示してあるコーナー。
こちらは、北海道アイヌの衣装。樹皮で作られていて、作業着として使用していたと考えられています。
また、こちらは樺太アイヌの衣装。絹で作られていて、鮮やかな刺繍が目を惹きます。
この刺繍は、魔除けの意味が込められていると言われています。そのため、悪い物が入ってこないようにと、襟や袖、裾などに刺繍が施されているそうです。
こちらは、「マキリ」と呼ばれる小刀です。狩猟や料理など様々な場面で使うそうです。木戸さん、大好きなんだそうですよ!
マキリをつくるのは男性なんだそうです。細かい文様が彫られたマキリは、作るのが上手な人ほどモテたと言われているそうです。マキリが上手に作れるということは、刃物の使い方が上手ということ。そのため、狩りも上手で食べるものに困らないということなんだそうです。
アイヌの楽器「ムックリ」の製作・演奏体験
そして、館内を見学した後は、「ムックリ製作体験」。ムックリとは、アイヌの楽器で、このように口元で音を響かせて演奏します。
材料は竹。体験では、既にムックリの形に切られた竹の赤い部分を彫刻刀で薄く彫っていきます。振動弁と呼ばれる部分です。この振動弁の根元が1ミリほどの厚さになると、よく振動していい音が鳴るムックリになります!
この、赤く丸で囲まれた部分を削っていきます!
彫刻刀での作業は十数年ぶりで、緊張しました・・・!彫刻刀を握る手に力が入ります!
ひたすら掘り続けること1時間。
完成しました!!振動弁を指で弾くと“びよーん”と音が鳴ります!!
早速完成したてのムックリを鳴らす練習です!左手で持ち、右手でドアをノックするように弾いていくとのこと!ところが・・・きれいな音はなりませんでした(>_<)
最初から上手になる人は少ないくらい難しいそうです。練習続けます!!
北方民族文様の切り紙体験
他には、北方民族の文様の形に折り紙を切る「切り紙体験」もあります!色々な文様がありますね!
好きな文様を決めると、その文様を作ることができる型がわたされます。折り紙を指示通りに折って、この型に沿って切ると・・・
開いて文様の完成です!空き箱や紙袋などに貼るのもおすすめだそうですよ♪
今回ご紹介した「ムックリ製作体験」は、1週間前までの予約が必要ということです。切り紙体験はいつでも受け付けているそうです!
最後に・・・
今回の「つくって学ぶ!道南資料館」のコーナーでカメラを担当してくれたのは、
奥野キャスターでした!2人でわいわい楽しいロケでした☆