伸二さんのラストマッチはNHKで！ チームメイトが語る“小野伸二とは”
- 2023年11月29日
こんにちは、アナウンサーの中原真吾です。
次の日曜日、Jリーグ最終節「札幌VS浦和」は小野伸二選手の現役ラストマッチです。NHKでは総合テレビで午後1時50分から試合の模様を生中継します。
その技術の高さから「天才」と称される小野伸二選手。
トラップもパスも全て見ている人を魅了してきましたよね。
果たして、同じプロサッカー選手から見ると小野選手はどんな存在だったのでしょうか。
そこでチームメイトである小柏選手と荒野選手に、語ってもらいました！
まず、小柏選手です！
「伸二さんはぼくの憧れの人です。ぼくが初めてプロサッカー選手の試合を見たときに伸二さんがゴールしていて、その伸二さんに憧れてプロサッカー選手を目指しました。」
と語ってくれました。
“伸二さんに憧れてプロを目指した“
話は17年前、2006年までさかのぼります。
当時7歳だった小柏選手は、出身の群馬県から埼玉スタジアムまで、初めてプロの試合を見に行きました。
小柏選手は、当時浦和レッズに所属していた小野選手のファン。
（奥が小柏選手。手前は小柏選手のお兄さんです）
当時背番号18をつけていた、小野選手のユニフォームを着て試合を見にいきました。
そこであの衝撃のゴールを目にすることになるのです。
サッカーファンなら一度は見たことのある方も多いと思います。
鹿島アントラーズ相手に、左からのコーナーキックを奪った浦和レッズ。
レッズはコーナーフラッグ付近で一度パスをつないで、ゴール正面のペナルティエリア外にいた小野選手にグラウンダーのパスを送ります。小野選手は左からのそのボールを一度軽くトラップして、ループシュートのような形でゴールを決めました。しかもペナルティエリアの外から。雨の降る難しいコンディションの中で。
なかなか言葉で説明するのは難しいですが、本当に芸術的なゴールです。
小柏選手はそのシーンをこう振り返ります。
「そのときは小学生だったんで、あのループシュートがどれだけすごいかはわかってなかったですけど、自分にとってもうただかっこいいっていう印象ですよね。」
初めてプロの試合を見に行って、その試合でファンだった小野選手の芸術的なゴールを見て、小柏選手は自分もあんなふうになりたいと、プロを目指したそうです。
小野選手は、チームメイトの小柏選手の夢を作った選手だったということですね。
小柏選手に、そんな憧れの小野選手と一緒にプレーしてどうか聞いてみました。
「楽しんでるなぁサッカーを、って感じです。純粋に。サッカーはぼくも好きですけどあの人の楽しみ方には勝てないなっていう。あの人以上にサッカー楽しんでる人はいないんじゃないかと思います。ほんとボールと友だちって言葉が一番似合う人だと思います。」
と脱帽していました。
練習後には子どもにサインを書いていた小柏選手。
小野選手からつながった夢がまた次の世代へつながっている気がして、少しジーンときました。
では続いて、荒野選手です！！
「サッカー小僧。サッカーに愛され、サッカーを愛して楽しんでいる伸二さんにぼくは毎日魅了されていました。神様ありがとうございました。」
と語ってくれました。
荒野選手といえば、小野選手とプライベートでも仲の良いことで知られています。
9月は小野選手の誕生日なんですが、9月は様々なメンバーで３，４回誕生日会をしたそうです(笑)
“毎日サッカーを楽しんでいる”
そんな荒野選手に「サッカー小僧」と感じた理由を尋ねてみると。
「毎日サッカーを楽しんでいるというか、プレーすることに幸せを感じながら、毎日サッカーを楽しんでいる姿は、ちっちゃいとき自分たちがサッカーを始めた子どものころのことを思い出させてくれる存在でした。」
「ピッチに出る時はいち早く出て、ボールを蹴ってる姿はみんな見てると思うので、そういった姿を見てるとサッカー小僧という言葉が合うんじゃないかと思います。」
とにかくサッカーを楽しんでいることを強調していました。
確かにわたしが練習の取材に行っても、最初にクラブハウスから出てくるのは小野選手、ということは多いです。
そして仲の良い荒野選手とリフティングやパス回しを始めるわけですが、そのときの笑顔の楽しそうなこと。
小柏選手も同じようなことを言っていましたから、技術の高さはもちろん、「サッカーを楽しむ」ということについても天才なのかもしれないですね。
そんな小野選手の現役ラストマッチは、12月3日(日)です！
相手はくしくも小野選手がプロキャリアをスタートさせた「浦和レッズ」。
NHKは試合を午後1時50分から全国放送で生中継、試合後の引退セレモニーは北海道向けに生中継します。
わたしは試合のリポーター、セレモニーの実況で札幌ドームにいきます！
小野選手の「ラストダンス」を、ぜひ見届けましょう！！
ほかにはこんな取材をしています。
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