希代のファンタジスタはいまの日本サッカーをどう見ている？

 こんにちは！アナウンサーの中原真吾です。 先週のJリーグ第２７節・コンサドーレ札幌対湘南ベルマーレに（試合は０－１で湘南が勝利）、 元イタリア代表のアレッサンドロ デルピエロさんが来場されました。 

デルピエロさんといえば、サッカー元イタリア代表で３回のW杯出場（優勝１回）、イタリアリーグ１部のユベントスでクラブ歴代１位の７０５試合出場＆２８９ゴールという記録を持つ、世界中のサッカーファンがあこがれた往年の名プレイヤーですよね。

この試合の中継でリポーターを担当していたわたしは、幸運にも、ハーフタイムにデルピエロさんにインタビューする機会に恵まれました。その内容を公開します！

中継をご覧になっていた人も、そうでない人もぜひ読んでみてください！

中原）ようこそ日本へ。よろしくお願いします。
デルピエロさん）こちらに来ることができてうれしく思います。お招きいただいてありがとうございます。

中原）デルピエロさんは2002年の日韓W杯でこの札幌ドームのピッチに立ちました。日本にいらっしゃるのはいつぶりですか？
デルピエロさん）札幌ドームに来るのは21年ぶりなんですけれども、日本が大好きで、国自体も人も大好きなので、何度も日本は訪れています。日本の人とのつながりも深いものがありますけれども、初めて来日したのは1996年、コンチネンタルカップの時で、そのときはユベントスとして参りました。

中原）何度も日本にお越しいただいていますけれども、日本のどういうところが好きですか？
デルピエロさん）たいていこちらに伺いましたときは東京なんですけれども、東京自体も大好きです。札幌に来るのは今回が2回目ですね。ほかも少しずついろいろなところにお伺いして、日本の知識を広げようとしているんですけれども、京都ですとか、沖縄ですとか、南の方もカバーしていきたいと考えています。イタリアではなかなか経験できないようなことがありますので。

中原）サッカーについても聞いていきます。きょうの試合、前半ご覧になっていかがでしたか？
デルピエロさん）非常に良いゲームをしていらっしゃると思います。前半は非常に緊迫感がある試合で、札幌はもっとチャンスがあったんじゃないのかなと思っているんですけれども、まぁなんせサッカーですから、このようにいろいろとアップダウンがある形になると思うんですが、後半も緊張感のあるゲームになればと思っております。

中原）日韓W杯から20年以上が経ちました。日本のサッカーの成長はどう感じていますか？
デルピエロさん）年々非常によくなってきていると思います。当初は特筆すべき選手が３、４人いるという形だったんですが、チーム全体がいろいろな面でレベルアップをしてきていて、人材も増えてきていると思います。プレイヤーの質が創造性もあるし、体力もついてきているし、しっかりとしたマインドももっていたり、集中力もついていたりといろいろな面で向上していると思いますので、前回の（日本の）ドイツ戦を見ましても、お祝いを申し上げたいレベルだと思います。

中原）きょうはデルピエロさんのユニフォームを持っている人も（会場には）いらっしゃいます。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
デルピエロさん）まずこれだけたくさんの人に集まって頂いて、わたしとこの時間を共有してくださったことに感謝を申し上げます。またこれまでのわたしのキャリアを通じてわたしをサポートしてくれたことにも感謝を申し上げたいと思います。これだけのたくさんのファンの方がいらっしゃって、この美しいサッカーというスポーツを愛してくださっていることを非常にうれしく思います。温かい歓迎を頂いて、この機会を頂いたことに改めて感謝をしたいと思います。

中原）こちらこそお越しいただきありがとうございました。
デルピエロさん）アリガトウゴザイマス。（両掌を合わせながら日本語で！）

しっかりと相手の目を見て、非常に聞き取りやすい英語で、時おり笑顔を見せながらインタビューに答えてくださったデルピエロさん。
日本のサッカーを見てくれているということがまずとても嬉しいですよね！
あっという間の６分間でした。

試合前には実際にピッチに立ち、いわゆるデルピエロゾーン（デルピエロさんが得意にしていたゴールから左斜め４５度のエリアのことです）からのフリーキックも披露し、ゴールを決めていました。

トークショーでもフリーキックでも会場を沸かせていたデルピエロさん。
またぜひ日本に来てくださいね！！！