そうだったのか テレビの電波「地域が停電になっても」
- 2023年1月18日
皆さんのご家庭にテレビの電波を届けるための設備、中継放送所。去年の暮れに中継放送所のある紋別地区で停電になりました。地域が停電になっても皆さんに放送を見ていただくために、こんな取り組みをしています。
皆さんがご家庭で見ているNHKのテレビやラジオの番組。こうした番組を流す電波は、どこから来たものだと思いますか?実は地域の放送局から直接送られてくる電波ではありません。放送局からお近くの「中継放送所」といわれる設備を経由して流れてくる電波です。放送をご家庭にお届けするには、この中継放送所がとても大切です。
この中継放送所のある地域が万が一停電になっても、皆さんに放送を見ていただくために、ここには自家発電装置やバッテリーを備えています。
去年の暮れに、北海道紋別地区で停電が起きました。発達した低気圧の影響により、電力会社の送電鉄塔が倒壊したことが原因でした。皆さんも記憶に新しいと思います。
今回の停電では、電力会社の代替の送電系統にも障害が発生するなど、複数の中継放送所で長時間停電することが予想されました。長時間の停電となると、ふだん用意しているバッテリーだけでは、電源が尽きてしまう可能性があります。そこでポータブル発電機により電源をバックアップする体制を急きょ整え、各地の中継放送所に向かいました。
中継放送所に到着すると、まずは停電や積雪で設備に異常が起きていないかを点検。今回、異常はありませんでした。その後、電源バックアップ体制を整備しました。
今回の停電は、ふだん中継放送所に備えているバッテリーだけでは電源が足りなくなる長時間の停電となりました。ただ、電源のバックアップ体制をとっていたため、途切れることなく放送を継続することができました。
今後もこのような災害時にテレビやラジオの放送を途切れることなく視聴者の皆さまにお届けするため、持続可能な設備整備や保守運用、災害訓練等を継続しています。
テレビの電波を皆さんの家庭に確実にお届けするための日々の活動をご紹介しています。
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