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「グルメノート」で別海の食を発信

  • 2024年3月15日

別海町に着任した地域おこし協力隊員がSNSでグルメ情報を発信しています。ちょっと温かい「あじのある」情報発信、その中身とは…?!(中標津支局 原田未央)

【食いしん坊やのグルメノート】

別海町の地域おこし協力隊・新井優香子さんの目の前にあるのは700グラムもあるポークチャップ。別海町で長く親しまれている名物です。

新井さんは、そうした別海町のグルメ情報をインスタグラムで紹介しています。題して「食いしん坊やのグルメノート」。コメント欄には「食べたくなってきた」「あれは最高においしかった」といった声が寄せられています。

【食べ歩き日記がグルメノートに】

新井さんは、埼玉県出身で去年12月、地域おこし協力隊の隊員となりました。大学卒業後は長野県に就職し、趣味で食べ歩き日記を付けていました。
知人の後押しでインスタグラムに投稿したところ「グルメノート」として評判を呼びました。

別海町地域おこし協力隊 新井優香子さん
「SNSに発信してみたらもっといろんな人が見てくれて、お店にも行ってくれて、もっと街が活気づくんじゃないかみたいなこと言われたので、じゃあちょっとこんな絵でもいいんだったら出してみようかなぁって思って」

【グルメノートで町を盛り上げて!運命の出会い】

別海町との出会いは、移住希望者と地域を結ぶマッチングサービスでした。人と関わる仕事を探していたところ別海町から地域おこし協力隊として別海の食を発信してほしいと声がかかりました。

別海町役場総合政策課 菊地裕樹主事
「雰囲気が柔らかいというか、あったかい雰囲気を持った絵だなっていうのがまず第一印象でした。コロナ禍で打撃を受けた飲食業界を盛り上げていただきたい」

【密着!グルメノート制作】

この日、新井さんが食べたのは、特産のホタテを使ったバーガーとジョッキグラスの牛乳。イベントでも人気のご当地メニューです。
バンズで挟まれた春巻きはパリッとした食感で、その中からプリプリしたホタテが現れました。味わいながら感じたことなどをメモ残します。
そしてグルメノートの制作へ。

勢いを大事にするため下書きはせず、ボールペンで一気に描いていきます。輪郭ができあがると、美味しく見えるよう忠実に色を塗っていきます。

別海町地域おこし協力隊 新井優香子さん
「写真の方が情報量は多いけれど、手書きのイラストだと目に留まるだろうし親近感を持ってもらえるといいかなぁって」

イラストが完成するとコメントを書き込みます。メニューや飲食店の情報のほか、お店に入るときの心境や食べた時に感じたことなどを飾らない言葉で綴るのもこだわりのひとつです。この日は1時間半ほどで完成し、早速、投稿しました。得意な英語も生かして英訳した文章も添えています。
新井さんは今後もグルメノートの発信を続けるほか、料理教室など食体験を通じた交流も広げていきたいと考えています。

別海町地域おこし協力隊 新井優香子さん
「あ、まだまだこんな店あったんだと言ってくださる方もいるので、行ってみようかなって思うきっかけになったらいいなと思います」

【取材後記】

実はこの「食いしん坊やのグルメノート」のアカウントは町の公式のものではなく新井さん個人のものです。新井さんは従来の「雇用型」ではなく「委託型」という個人事業主の隊員として専門性を発揮して、別海町の求める成果を上げています。別海町は今年度からこうした委託型の採用を始めていて、現在委託型の隊員は12人いるということで、従来の視点にはなかった地域おこしに期待したいと思います。(中標津支局 原田未央)

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