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春一番を使い始めたのは?

スミにおけないお天気ブログ
  • 2024年02月16日

2月15日は、「春一番」名付けの日でした。
今から61年前の1963年2月15日、「春一番」という言葉が新聞で初めて使われたことにちなんで、記念日になりました。
「春一番」は、気象用語で、立春から春分までの間に広い範囲で初めて吹く暖かい南よりの強い風のことです。
実は、ことしはちょうどこの日、四国と北陸、関東地方で「春一番」が吹いたと発表されました。

「お好みワイドひろしま」では、「春一番」のクイズをしました。
問題はこちら。
「春一番」という言葉を使い始めたのは誰でしょうか。
青、東北の農業関係者。
赤、関西の気象予報士。
緑、九州の漁業関係者。
黄、東京の有名作詞家。

答えは、「緑、九州の漁業関係者」でした。
「春一番」は、長崎の漁師の間で使われていたと言われています。
今から165年前の1859年の春、現在の長崎県壱岐市の漁師53人が強い南風で遭難しました。
漁師たちは、この強風をおそれて、早春に吹く強い南風を「春一番」と呼ぶようになったと言います。

長崎県壱岐の郷ノ浦では、今でも、毎年、旧暦2月13日には、どんなに晴れていても出漁せず、「春一番供養」を行っています。

ちなみに、「春一番」ということばが新聞に初めて出た1963年には、気象予報士という資格はまだありませんでした。
また、北海道や東北、沖縄には「春一番」は発表されません。
気象庁によると、これらの地域は、「春一番」の性質が合わないためだそうです。
そして、キャンディーズの「春一番」の作詞をした人は、穂口雄右(ほぐちゆうすけ)さんでした。
キャンディーズの「春一番」は春を感じる明るい曲ですが、実は、おそろしい強風だったことが、名前の由来でした。
「春一番」が吹いた後は、寒気が入って翌日は気温が下がることが多くなります。
気温の変化が大きいのが春の特徴でもあります。
この先も気温の変化が大きいので、健康管理にはご注意下さい。

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