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暖冬の影響

スミにおけないお天気ブログ
  • 2024年01月19日

この冬は暖冬になっています。
上空を流れる偏西風が北に蛇行することが多く、暖かい空気が流れ込みやすくなっているためです。

県内では、降雪量も少なくなっています。
先日、北広島町で雪不足の影響を取材しました。
広島県と島根県の県境にある、標高約700mにある大佐スキー場を訪ねました。
このスキー場は、今シーズンは、去年12月23日にオープンしましたが、その後の雪不足により、1月3日から一時休業を余儀なくされています。
取材に行った日もゲレンデの雪は少なく、芝生が見えていました。
ここは、天然雪のみでの営業なので、雪が積もらないと営業を再開できないそうです。
県内では、天然雪のみのスキー場は他にもありますが、大佐スキー場と同様に、雪不足で営業できない所があります。

1月16日撮影 北広島町 大佐スキー場

農作物にも影響が出ています。
それは、町の特産「雪んこキャベツ」です。
「雪んこキャベツは」は、雪の中にじっくり置くことで甘みが増すのが特徴です。
例年だとキャベツの上に30cmほどの雪が積もります。
雪の中では0℃に保たれ、冷えすぎません。

2015年1月収穫の様子 写真提供 北広島町観光協会

しかし、今年は雪がほとんど降らず、キャベツはむき出しになったため、氷点下の厳しい寒さにさらされ、表面が凍って傷ついてしまったそうです。
「雪んこキャベツ」としての出荷はできない状況です。

1月16日撮影 北広島町

スキー場とキャベツ畑では、次の寒気によるまとまった雪を期待しています。
23日(火)~24日(水)には、冬型の気圧配置となり、強い寒気が流れ込むため、北部の山地を中心にまとまった雪が降る見通しです。
雪を待っている方々にとっては、待望の雪になりそうです。


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