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【動画】ひろしま登山歩 吉和冠山 (廿日市市) #11歩目

  • 2023年12月21日

「ひろしま登山歩」11歩目の山は、廿日市市の吉和冠山(よしわかんむりやま/1338.9m)です。正式には冠山なのですが、吉和にあるので吉和冠山と呼ばれ、親しまれています。 
私たちになじみ深い太田川が生まれる山として知られているんです。水源の山にふさわしい 
豊かな自然あふれる山ですよ。

(NHK広島放送局キャスター 石津江里子)

↓↓動画も公開中↓↓

特徴的な形の吉和冠山

今回一緒に登るのは、登山ガイドの今村みずほさんです。登るのは汐谷コース(うしおだに)です。 
標高差は700mほど、およそ4時間の道のりです。登山口の近くには、車が数台止められる駐車スペースがあります。トイレはありません。中国自動車道の吉和ICを下りてすぐの公衆トイレが便利です。

今村みずほ 
さん

吉和冠山は、県内で二番目に高い山ですよ。太田川の源流がある山として有名なんです。源流の近くまで行けるので頑張って登りましょう。

水源の山 吉和冠山

登り初めてすぐ、登山道に沿うように沢があります。豪雪地帯にある吉和冠山は、豊富な雪解け水をたたえる水源の山として知られています。この沢の水も太田川に注ぎこむんですよ。

しばらく沢沿いを歩くと、木の橋が出てきました。滑りやすかったり腐っている場合があるので、渡る時には注意が必要です。また古い橋は崩れる恐れもあるため、1人ずつ渡った方が安全です。

沢にかかる木製の橋
滑りやすいので足下に注意

キノコ観察を楽しむ

秋の登山道沿いには、様々なキノコが生えています。観察しながら歩くと楽しいですよ。 
キノコは多くの種類があるため知識が必要です。見るだけにするのがおすすめです。

足下にはキノコが
ナラタケ(食用可、食べ過ぎに注意)
スギヒラタケ(食用不可)

絶景を求めて クルソン岩を目指す

沢沿いの登山道を過ぎ林道を渡ると、本格的な登りの始まりです。まずは、「クルソン岩」と呼ばれる岩を目指します。この岩の近くに絶景ポイントがあるんです。

登り始めて1時間半、クルソン岩と呼ばれる大きな岩が見えてきました。 
この奥に絶景ポイントがあります。ロープが設置されている岩場を慎重に超えて行きます。

クルソン岩の脇を通り過ぎる
岩場を登る
岩の上は絶景ポイント

ここからは吉和冠山の山頂を含む、360度の眺望が楽しめます。 
山頂はまだはるか先。景色を楽しんだら休憩して体力を回復させます。

地元のグルメを味わうのも登山の楽しみ

吉和特産のわさび葉漬
石津キャスター

また、石津特製のバクダンおにぎりを作ってきました。今回は前回の反省を生かして、一合にしました。吉和のわさびの漬物も用意しました。これがおにぎりに合うんです!

豊富な湧き水に恵まれた吉和は、わさびの産地として知られています。地元のグルメを味わうのも登山の楽しみです。

太田川源流の碑へ

山頂を目指して登る

いよいよ太田川源流の碑を目指します。碑は、山頂近くまで登ったあと、山頂とは反対方向に下りていきます。標高およそ1200m、なだらかな斜面のうっそうとした森の中に目的地がありました。 
太田川の最初の一滴は、この碑の近くから生まれているそうです。

太田川源流の碑
石津キャスター

太田川源流の碑、こんなところなんだ。この森がおいしい水をたたえてくれているんですね。ありがとうございます。

いよいよ山頂へ

碑を見たら、再び山頂まで登り返しです。歩くこと4時間、いよいよ山頂に到着です。

吉和冠山 山頂

山頂の少し先には、県北の山々を望む、絶景が広がっていました。

山頂の先には展望ポイントも

 

石津キャスター

登りごたえがあって満足しました。山を近くに感じました。まるで山に包まれているようです。回数を重ねるごとに周りの景色を見る余裕が出てきて、登山そのものを楽しむことができるようになりました。

登山歩カメラマン

【登山歩カメラマンのつぶやき】 
吉和冠山は、上級者向けのコースです。山頂までの距離も長く、源流の碑まで往復するとなると、さらに体力が必要となります。途中にエスケープルートもないため、下山にも十分な体力を残す必要があります。ただ、吉和冠山には苦労に見合う感動があります。特に太田川源流の碑を見た時は、なんとも言えない感動に包まれました。 
クルソン岩の近くの絶景ポイントやブナの巨木など、見所もいっぱいです。

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