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3人制バスケットボール 3×3 スリストム広島 選手生出演 木村文子さん・STU48工藤理子さん

  • 2023年09月08日
工藤さん 仲摩社長 森山主将 岩川選手 木村さん

広島を拠点に活動する「スリストム広島」の森山裕平主将と岩川勇作選手がコイらじに生出演!広島市で初開催された大会の盛り上がりや3×3の魅力についてたっぷりと伺いました。

(広島放送局 アナウンサー 武本大樹)

3×3で旋風を!スリストム広島

「スリストム広島」は2018年に広島県初の3人制プロバスケットボールチームとして誕生しました。チーム名の由来は、3×3の「スリー」に、嵐を意味する「ストーム」です。3×3で広島に新たな旋風を巻き起こしたいという思いを込めて名付けられました。全国42チームが参加するプロリーグ「3×3エグゼプレミア」に参戦し、おととしはプレーオフに進出しました。チームカラーは赤です。

キャプテン・森山裕平選手

森山裕平選手は、香川県高松市出身の25歳。身長1メートル83センチ、80キロのがっしりとした体格。サッカー元日本代表の槙野智章選手に似ているとよく言われるそうです。広島工業大学を卒業後、3×3のチームに所属し、おととしから「スリストム広島」でプレーしています。今シーズンはキャプテンを務め、個性豊かな7人の選手たちをまとめています。お気に入りの一曲は、HIPPYさんの「君に捧げる応援歌」。スリストム広島に加入したばかりの頃、呉で開かれたホームゲームの際、HIPPYさんが会場を訪れ、熱唱しました。大きなエネルギーをもらったそうです。

広島出身・期待の若手! 岩川勇作選手

岩川勇作選手は、広島市出身の21歳。井口中学校、瀬戸内高校の出身です。身長1メートル82センチ、73キロのすらりとした体格です。去年、山口県宇部市で行われた「スリストム広島」の合宿に参加したことをきっかけに、今年プロ契約しました。地元広島出身の選手としてファンからの人気も高い、期待の若手です。高校時代の思い出は、文化祭にHIPPYさんが登場したこと。校舎からアカペラで熱唱する姿に衝撃を受けたそうです。広島弁が歌詞にもたっぷり入ったHIPPYさんの「きんさいや」をカラオケで歌うのが十八番だそうです。

広島市で初のホームゲーム開催!

木村)7月30日に旧広島市民球場跡地の「ひろしまゲートパーク」で公式戦が初めて開催されました。キャプテンの森山選手、いかがでした?
森山)非常に暑い中でしたが、スポンサーさんやファンの皆さんにたくさん来ていただきました。でも、決勝ラウンドに残れなかったのはすごく悔しいです…。次こそは、決勝ラウンドに進出して優勝する姿をスリストム広島に関わる皆さんにお届けしたいと思います。
工藤)岩川選手はいかがでしたか?
岩川)僕は今回ベンチ入りの4人に入れず試合に出場できなかったのが、すごく悔しかったです。それでも、ファンの方やスポンサーの方にたくさん声をかけていただいたことはすごくうれしかったです。
武本)「ひろしまゲートパーク」での試合には、プロリーグの「エグゼプレミア」に参加する12チームが出場しました。スリストム広島は、初戦で神奈川のチームに見事勝利!2試合目は石川のチームに惜しくも敗れ、決勝ラウンドに進めなかったものの、多くのファンが声援を送りました。

木村)青空の下での試合、とてもきれいですね!
工藤)でも、屋外でものすごく暑かったのでは?
岩川)暑いですね…。コートが黒なので照り返しがすごくて、コートの中は40度くらいあったと思いますよ。選手の体感は、45度くらいだと思います(笑)。
木村)ほかにはどんな場所で試合をしているんですか?
森山)ショッピングモールでの試合もありますし、漁港でも試合が行われます。
工藤)漁港!港のことですよね?ボールが海に落ちる危険性はないんですか?
岩川)それはないですね(笑)。ただすごく強い潮風が吹くので、プレーするのはとても難しかったですね。シュートが外れると「うわっ、悔しい!」と思う反面、「まぁ、風がな」と割り切れることもありましたけど(笑)。

スピーディな展開が魅力!3×3

武本)木村さん、理子ちは3×3はこれまで見たことはありましたか?
木村)私は東京オリンピックの時に見たのが初めて。選手を目で追っていても次に違う選手がコートに入ってきている。展開の速さが印象的です。
工藤)私は見たことはなかったけど、3対3で戦うことだけは知っています!
岩川)それを知っていれば十分ですよ(笑)。
武本)3×3は、理子ちの言うとおり、3対3で行うバスケットボールです。木村さんも出場した東京オリンピックで正式種目になりました。5人制バスケットボールは、2つのゴールを使って行いますが、3×3のゴールはひとつのみ。コートの大きさも5人制の半分。試合時間は10分1本勝負で、先に21点を取ったチームは時間が残っていてもその時点で勝ち!というルールです。
工藤)10分間で21点って取れるものですか?
岩川)取れますね…。極端に言えば、すごく調子がいい選手がいたら1分で終わるかもしれないです(笑)。スリストムでも山本エドワーズ選手が2ポイントシュートを7本決め、一人で14点を取って勝ったという試合がありました。その試合は4分くらいで終わりましたよ。
工藤)えー!
武本)3×3の得点は、1点か2点です。ゴール下は1点、5人制の3ポイントラインより外からシュートが決まると2点になります。
工藤)そっか!2ポイントは倍の重みがあるんですね!2ポイントが決まると、試合の流れがころっと変わりそうですね。森山選手と岩川選手は3×3にどんな魅力を感じていますか?
森山)僕はまず攻守の展開が速いところが好きです。あとはショッピングモールや駅前などいろんな空間で試合が見られるのはすごく面白い。ショッピングしていて、「うわっ、バスケをやっている!3×3だ!」と知ってもらえると思う。今回、ひろしまゲートパークを通りかかって初めて見たという方も多かったと思いますよ。
岩川)僕も森山選手と同じで、どこでもできて誰でも見られるというのが一番の魅力だと思います。僕は外からシュートを打つのも、ゴールにアタックするのも好きなので、3×3は向いていると思っています。まだチームに入って1年目ですが、5人制とは違った楽しさを感じていますね。
武本)5人制と3×3のボールを両方持ってきていただきました。理子ち、触ってみてどうですか?
工藤)触った質感が違う。硬いんですけど、ふわふわしているような見た目。表面がぼこぼこしています。
森山)指がかかりやすいようになっているんですよ。工藤さん、重さは違うと思いますか?
工藤)3×3の方が軽い!
森山)正解は・・・両方同じ重さです(笑)。
工藤)そうなんですね!ふわふわした見た目に引っ張られてしまいました…。
木村)3×3のポジションはどうなっているんですか?
岩川)ほとんどないです。5人制はきれいにポジションが分かれていますが、3×3は2人少ないので、一人がいろいろできないといけないんです。
森山)ポジションの名前もないですよ。「スラムダンク」で言えば、三井寿と桜木花道が合体したような、何でもできる選手が3人いたら本当に強いです。逆に花道選手が3人いたらちょっと難しい…。何でもできる選手が強いですね。
木村)2ポイントシュートは、打った瞬間に入るとわかるんですか?
岩川)3×3は、外で試合をすると風があるので、シュートを打った瞬間に「入った!」と思ってもボールがずれたり、「きれいに飛んだ!」と思ってもリングにも当たらなかったりすることもあります。その後、風を読んで打ったら風が来なくて外れてしまうということも…。
武本)3×3の試合のベンチ入りは4人。選手交代は自由ですが、3×3には監督がいないですよね?
森山)はい、監督はいないです。選手だけで交代も決めます。一人ひとりが試合の状況を見て、交代も戦術も判断していかなければいけない。体力的にも厳しい状況の中で、頭も使いながらプレーすることが必要です。事前に相手を研究して、弱いところをどんどんついていこうと戦術を決めていますよ。

子どもたちにも3×3の魅力を伝えたい

木村)普段はどこで練習をしているんですか?
岩川)僕は5人制の社会人チームにも所属しているので、そのチームの練習に参加したり、スキルトレーナーの方に個人レッスンをしてもらったりしています。それから、森山選手が広島工業大学でコーチもしているので、一緒に大学生と練習させてもらうこともあります。
工藤)森山選手は大学のコーチでもあるんですね!
森山)はい、母校の大学生を指導させてもらっています。ひろしまゲートパークにも教えている選手が応援に来てくれて、すごくパワーをもらいました。大学生の中にも「僕も3×3の選手を目指したい」という選手が出てきて、やっていて良かったなと感じることもあります。
工藤)スリストム広島のもうひとつのホームタウンが山口県宇部市。6月にホームゲームも開催されたそうですね。宇部市とはどんな交流がありますか?
岩川)宇部市さんには練習場所を提供していただいて、毎年合宿をさせていただいています。市民の皆さんから差し入れをしていただいたりすることもありますよ。3×3に集中して取り組める環境を作っていただいて、選手としてとてもありがたいです。
工藤)子どもたちに3×3の教室も開いていると?
岩川)教室もそうですし、3×3を体験してもらうイベントも開いています。3×3を初めて体験する子も多くて、「これ、どうやってやるの?」「こうやってやるんだよ」と教えてあげる。交流できてすごく楽しいですね。
森山)最近の子どもたちは本当に上手だなと思います。動画サイトやSNSでトップ選手のプレーを見て勉強しているんでしょうね。ハンドリングなども自分の子どもの時と比べたらすごく上手だなというのが印象です。日本のバスケットボールのレベルも上がっていますし、3×3のレベルもどんどん上がっていくのではないかと可能性を感じています。
木村)海外だとどこが強いんですか?
森山)セルビアですかね。セルビアは高校生くらいから入れるプロチームもあって、選手層が厚いです。
木村)日本の3×3にも外国人選手がいるチームがありますが、外国人選手と戦う時はどんなことを意識していますか?
森山)僕はコンタクトするのが好きなので、負けじとどんどんぶつかっていきますね。自分の持ち味を生かします。外国人選手は手足も長いので、「ここに届くんだ」と思うことは、多いですね。
岩川)フィジカルが強くて、筋肉量もすごいので、ぶつかられると僕なんかはやられてしまいます。でも、スピードに対応できない選手もいる。マークマンが入れ替わるタイミングでその選手が前に出てきてくれたら「やった!」と思いながら、スピードを生かしてゴールに向かっていきますね、僕は。
武本)岩川選手と森山選手から今後の抱負をお願いします!
岩川)まずは4人のベンチ入りメンバーにコンスタントに入ることが目標です。バスケットボール自体も沖縄でワールドカップが開催されて盛り上がっているので、これを機に3×3とスリストム広島を知っていただきたいです。僕たちも頑張ります!
森山)日々、僕たちの応援をしていただき、ありがとうございます。僕たちは地域浸透型のチームを目指しています。ファンの皆さん、スリストム広島に関わる皆さんと歩幅を合わせて成長していきたいと思っています。皆さんと一緒に日本一を目指していきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします!

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