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梅雨前線はどうしてできるの?

スミにおけないお天気ブログ
  • 2023年06月15日

梅雨の時期に雨を降らせる梅雨前線は、どうしてできるのでしょうか。
梅雨前線は、中国や韓国など東アジアにも停滞し、雨の季節をもたらします。
その形成には、日本から約4000キロも離れたチベット高原が影響しています。
東アジアには、ヒマラヤ山脈など世界最高峰の山脈が連なる平均の標高4000m以上のチベット高原があります。
この時期は、上空を流れる偏西風がチベット高原を吹くようになりますが、高い山脈にあたって南北に分かれます。
南北に分かれた偏西風は、日本の北で合流し、オホーツク海高気圧ができます。
日本の南には、太平洋高気圧があるので、この高気圧の間に梅雨前線ができ、長くとどまるため、雨やくもりが続くようになります。

さらに、暖かく湿った空気を大量に含んだインドの南西モンスーンが、南側の偏西風にのって日本に流れ込んできます。
この南西モンスーンが梅雨前線の活動を活発にさせ、大雨をもたらします。
つまり、背の高いチベット高原の存在が、梅雨前線の形成に大きく関わっているのです。

県内で梅雨前線の活動が活発になるのは、6月下旬から7月中旬が多くなります。
排水溝の掃除やハザードマップの確認など、大雨への備えをしておきましょう。


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