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G7広島サミット 被爆者からのメッセージ 梶本淑子さん

  • 2023年04月07日

梶本淑子さんは、14歳の時、爆心地から約2.3キロの工場にいたときに被爆しました。原爆が落とされたとき、ものすごい爆発音とともに真っ青な光が流れ、とっさに家族のことが頭に浮かんだといいます。崩れた工場の下敷きになりながらも、一緒に作業をしていた友達と必死にはい出た梶本さん。そのときに見た広島は、暗く、静かで、魚が腐ったような土のような変なにおいがしたといいます。梶本さんを探すため、爆心地付近を歩き回った父親は、1年半後に血を吐いて亡くなりました。梶本さん自身も被爆直後から歯ぐきからの出血や、高熱に悩まされ、健康に不安を感じながら生活してきたといいます。梶本さんはこうした惨劇を2度と繰り返してはならないと、証言活動を続け、核兵器廃絶の重要性を訴えてきました。2019年には、広島を訪れたローマ教皇を前に、被爆者の代表の1人として証言しました。梶本さんから、首脳たちへのメッセージです。

『核爆弾がいかに残虐で恐怖に満ちたものか 各国首脳は広島の地で感じ心に刻んでいただきたい』

梶本淑子さん(92)
「原爆の残虐性や恐怖は広島に来ないと分からないと思う。広島に来ていただいて、資料館を見てもらい、できれば被爆者の証言を聞いてもらえば原爆の恐ろしさが分かると思うので、広島の地に来て学んでほしいと思います」

(年齢は取材当時です)

G7広島サミットに向けて(日本語)

Message to G7 world leaders (English)

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