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G7広島サミット 被爆者からのメッセージ 宮本季美枝さん

  • 2023年02月02日

宮本季美枝さんは、3歳の時、爆心地からおよそ3キロで被爆しました。原爆投下後、75年は草木も生えないと言われた広島。しかし、宮本さんは被爆の翌年、がれきの間から顔を出しているアサガオを見つけました。とても印象に残る出来事だったといいます。30歳の時、アメリカに移住。ニューヨークでフラワーデザイナーとして働きました。その原点は、あの日見たアサガオだったのかもしれないと宮本さんは話します。仕事を引退し、78歳で広島に戻ってきた宮本さん。核兵器禁止条約の初めての締約国会議がオーストリアのウィーンで開催されると知り、「被爆者として何かしなければ」と、突き動かされるように単身、現地を訪れました。現地では、中学校や大学を訪問し、原爆の実態が伝わるよう、キノコ雲の写真や、外国語の説明文が入ったポスターを配布しました。「核兵器の問題を自分ごととして考えてほしい」。現地でこう訴えていた宮本さんから、G7広島サミットで広島を訪れる首脳たちに向けたメッセージです。

『核兵器は人類と地球をほろぼす』

宮本季美枝さん(81)
「核兵器は人類と地球を滅ぼします。それほど恐ろしいことが78年前の1945年8月6日に発生したわけです。核兵器は人類に大きな損害、被害、そして計り知れない地球破壊、環境破壊をもたらします。被爆者の私たちから大国の首脳にお願いがあります。みなさんすばらしい政治家ですから、世界の大国の核兵器を持っている方と会議をしてどうすればこの1つの地球を維持できるのか、考えてほしい。そして、メッセージをG7以外の核保有国の首脳にも伝えてほしい。そうすると広島でG7が開催されることに大きな意義があると思います」

(年齢は取材当時です)

G7広島サミットに向けて(日本語)

Message to G7 world leaders (English)

「被爆者たちの声」はこちら

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