G7広島サミット 被爆者からのメッセージ 友近純子さん
- 2023年01月25日
友近純子さんは、被爆当時7歳。爆弾が落とされたと聞いた時、気になったのは、広島市中心部に住む祖母のことでした。親戚の家に避難していた祖母は、けがをしている様子もなく、元気でした。ところが、被爆から3週間あまりたって、髪が抜けたり血が吹き出たりして亡くなりました。一見して症状は分からなくても、被爆の影響の恐ろしさを感じた友近さん。終戦から15年以上がたって、再びその恐ろしさに直面することになりました。同級生で親友の末次君子さんは、爆心地から1キロあまりで被爆したものの、大きな傷を負うことはなく、その後、友近さんの家の近くに引っ越してきました。どこに行くのも一緒だった末次さん。被爆から17年がたった24歳で少しずつ体調を崩すようになって白血病と診断され、25歳の若さで亡くなりました。元気だと思っていた祖母と親友を亡くした友近さんの、G7広島サミットへのメッセージです。
『原爆で破壊された広島を全世界に二度と繰り返さないように祈ります』
友近純子さん(85)
「地球上初めて原爆という恐ろしい兵器が落とされて大変な思いをした広島。こういう経験が2度と世界に起こらないように。ああいう恐ろしい経験は2度としてはいけないということを強く強く感じています。それを世界中の皆さんに肝に銘じてほしいと思います」
(年齢は取材当時です)