球団経営に苦しむ近鉄・オリックスの合併問題は両リーグ再編も視野に入れた大きな動きへと進もうとしている。今回の動きを通じて、ドラフトでの逆指名やFA制度導入が球団経営を危機的状況に陥れていること、巨人との試合の有無を始めとするセパ両リーグの大きな格差など、球界全体が抱える構造的な問題が改めてクローズアップされた。
膨大な構造赤字を親会社に負担させ続けるのは酷と今回の合併に理解を示す声がある一方で、当該球団・球界全体双方に解決のための努力が不足しているといった反論も出されている。
7月7日のオーナー会議を前に、当事者・各界有識者の賛否の声を交えながら、両球団が合併せざるを得なかった事情を掘り下げることで、大きな岐路に立たされたプロ野球の今を報告する。
みんなのコメント